上図は、後手角交換振り飛車からの進展で△5三銀と4四の銀が引いた局面。ソフトの評価値+607で先手有利。
先手は7筋の位を取っていますが、どちらかというとバランス重視の駒組であまり玉を固める展開にはなりません。
後手は5筋の位を取っていますが、3二の金はくぎづけの状態で少し後手が指しづらいのかと思っていましたが、逆に後手はここからどのような駒組にするかは、振り飛車をほとんど指さない私が考えてもさっぱり分かりません。
ソフトの評価値は先手有利になっていますが、評価値がそこまで差が開いているのという感じです。
実戦は、▲1六角△5四銀▲3四角と進みましたがここで△2四歩なら、ソフトの評価値+309で先手有利。

この手順は、▲1六角から▲3四角として▲2三角成を狙ったのですが、△2四歩と大駒は近づけて受けよの格言の手で▲同飛なら△3三金があります。
よって△2四歩には▲3五歩のような手待ちをするのですが、先手の方針も2筋の突破ができなければはっきりしません。
▲1六角では▲4五桂がありました。
▲4五桂△4二銀▲1五角で、ソフトの評価値+573で先手有利。

この手順は、▲4五桂と銀取りに跳ねる手でこれでよければ分かりやすいです。
後手は銀が逃げますが△4二銀は次に△4四歩と突いて桂馬を取る手を見ています。
△4二銀に▲1五角が少し見えづらいですが、▲4二角成△同金▲2三飛成が狙いです。
▲1五角に△5二飛なら、▲4二角成△同飛▲5三桂成で、ソフトの評価値+1031で先手優勢。
この手順の▲4二角成に△同金なら、▲6一銀で、ソフトの評価値+648で先手有利。
▲1五角に△2四角なら、▲同角△同歩▲同飛△4四歩▲2二歩△2三歩▲3四飛で、ソフトの評価値+617で先手有利。
この手順は、△2四角と打って後手1歩損になるのですが、△4四歩に期待した手で以下▲3四飛と進むと先手が指せるようです。
これらより▲4五桂には△4四銀でまだ大変ですが、▲2九飛や▲7七桂として駒組を進めるみたいです。
先手の狙いは、▲8九飛から▲8五歩と後手の銀冠の銀の頭を狙う展開です。
方針がよく分からない局面の指し方が参考になった1局でした。