寄せは厳しく指す

上図は、角換り腰掛銀からの終盤戦で、先手が▲3三銀と打った局面。ソフトの評価値+1907で先手優勢。

実戦は△同金▲同歩成という進展になったのですが、△同金では△同桂が気になっていました。

まだ先手玉は詰みませんが、あまりたくさん駒を渡す展開は怖いです。

△同桂以下▲1三飛成△3一玉で、ソフトの評価値+1340で先手優勢。

飛車が成って△3一玉までは自然な流れですが、ここでの指し手が少し難しいです。

▲1一龍は△2一金とはじかれる筋が気になります。

▲3三歩成は△同金とされると3二の地点が開くので、後手玉が少し広くなります。

ただ終盤はどこかで踏み込まなくてはいけません。

▲3三歩成△同金▲1一龍△2一金▲4一金△3二玉▲4四桂で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

手順の△2一金に▲4一金が少し打ちにくいです。

▲4一金に△同飛なら▲同角成△同玉▲2一龍△3一金▲6一飛△5一銀▲3一龍△同玉▲5一飛成以下詰み。

後手玉を右側に持っていくと、1九香がいるので寄せやすいです。

▲4一金と打つと△3二玉と逃げる手に▲4四桂がなかなか指せません。

この局面は後手玉が詰んでいます。

△4四同金▲3三歩△同玉▲3四歩△同金▲同角成△同玉▲3六香△3五歩▲4四金△2五金▲1六龍まで。

この手順は▲4四金と打って△2五玉と5段目に玉が上がる形なので、普通は寄せをあきらめるのですが、▲1六龍がぴったりで1九の香が働いています。

多分この寄せは秒読みでは指せないですが、終盤はこれくらいの切れ味を身につけたいです。

寄せは厳しく指すのが参考になった1局でした。