力強く守りの金を攻めに使う

上図は、先後逆で相居飛車からの進展で先手が▲7六金と上がった局面。ソフトの評価値-353で後手有利。

対局中は、一応後手が攻める形になったのでまずまずとは思っていましたが、6五に歩とすでに打っており歩切れなので、攻め方が少し難しいかと思っていました。

本譜は、ここからの指し手があまり良くなかったようです。

本譜は以下、△1三角▲6八銀△3三桂▲2六飛で、ソフトの評価値-185で互角。

ここから後手が6筋~8筋で手を作るのは大変かと思い、△1三角~△3三桂と手を拡大しましたが、先手の重たい角が▲6八銀と引いたことで軽くなってこの数手は先手が得をした感じです。

このような展開になると、後手の攻め駒の働きがばらばらな感じです。

△1三角では△9五歩がありました。

△9五歩▲3六歩△6三金▲3五歩△6四金で、ソフトの評価値-358で後手有利。

△9五歩は後手の飛車の利きを広くした自然な手だと思いますが、▲3六歩に△6三金が力強い1手です。

先手は▲3五歩と後手の美濃囲いのいやなところに手をつけますが、△6四金がさらに力が入った手です。

本来、5二の金は守りの金なのでできるだけ前に進めたくないのですが、この先入観が固まっていると、△6三金は指せないようです。

当然、後手の玉の守りは弱くなりますが、攻めは厚みが出てきます。

以下▲7六歩△同飛▲7五歩△同金▲同金△同飛▲7六歩△7四飛▲3四歩△5八金▲6八金打△同金▲同玉△2四金▲2八飛△3四金で、ソフトの評価値-348で後手有利。

この手順は、7筋で金を交換しますが▲3四歩に△5八金から再度、金を交換して▲6八玉と少し形を崩してから△2四金~△3四金と自陣に手を入れるのが、気が付きにくい感覚です。

後手はこの後、△3六歩と垂らすとか△5五銀とぶつけるなど、6筋~8筋だけでなく、盤面全体で指す感じです。

力強く守りの金を攻めに使うのが参考になった1局でした。