上図は、居飛車対角交換振り飛車からの進展で、後手から2筋の歩の交換で飛車交換から△2四同銀と飛車を取った局面。ソフトの評価値+467で先手有利。
飛車と角の大駒をお互いに持ち駒にしているので、お互いに打ち込みに気を付ける展開です。
先手の4八の銀と5八の金が玉側によっており、2筋と3筋に大駒を打たれる手があるので、先手はゆっくりとした展開にはできません。
ただし、この局面が先手有利だったのは驚きました。
通常この戦型では、4八の銀より4七の銀の位置の方が多く、5八の金より4九に金がいる方が多い感じです。
この駒の配置がどのように影響するかが気になります。
本譜は、▲7四歩△同歩▲2二歩で、ソフトの評価値-85で互角。
この手順は、後手玉のコビンをあけて▲2二歩としたのですが、評価値が大きく下がっているので、あまりいい手ではなさそうです。
▲7四歩では▲4六角がありました。ソフトの評価値+461で先手有利。

後手玉のコビンを狙う▲4六角と自陣角を打つ手は初めて見ました。
▲7四歩と突き捨てて▲4六角と打つのでなく、単に▲4六角と打つのが興味深いです。
次は▲7四歩の狙いですが、後手は2四の銀が浮いているので△3三銀と引きたくなります。
▲4六角△3三銀▲7四歩△5五歩▲7三歩成△同銀▲5五角△2四飛▲1七桂で、ソフトの評価値+492で先手有利。

後手は角筋を止めるため、△5五歩とあやを求めてきましたが、▲7三歩成から▲5五角とします。
後手は△2四飛と遠くから飛車を打って、飛車の成りこみを狙いますが▲1七桂と逃げるのが味がいい手です。
▲1七桂以下△6四銀▲2五歩△2二飛▲9五歩△5五銀▲同歩△9五歩▲9四歩△2六歩▲9三歩成△同香▲9四歩△同香▲8五銀で、ソフトの評価値+912で先手優勢。
△6四銀に角を逃げる手もあると思いますが、▲9五歩も気が付かない手です。
後手玉は端が弱く、先手の持ち駒に飛車があるので強い戦いができません。
以下角と銀の交換から端に手をつけて▲8五銀がよくある手筋とはいえ、この進展も知っていないと指せない感じです。
玉のコビンを狙う▲4六角が参考になった1局でした。