端攻めのややひねった受け方

上図は、先手雁木に角交換した展開で△9五歩▲同歩に△9七歩と打った局面。ソフトの評価値+24で互角。

先手は、9筋がやや弱い形なので後手の持ち駒に歩が入れば端攻めがありそうな形です。

ただし、後手の持ち駒の歩の数がないのでややタイミングが早い攻めですが、先手の受け方も神経を使います。

△9七歩に▲同香は△9八角▲6八玉△8七角成▲6一角△8六馬▲7七金△6四馬▲8三歩△9二飛で、ソフトの評価値-268で互角。

この手順は、▲9七同香とすると△9八角と打ち込まれ▲6八玉と飛車の横利きで△8九角成を受けますが△8七角成で、先手が少し指しづらいです。

本譜は△9七歩以下▲8六角△7三銀で、ソフトの評価値+32で互角。

この手順は、▲8六角と受けて△9五香を受けたのですが、やや感触がいい角とは言いづらいです。

後手は△7三銀として銀を前進して角を目標にします。

先手は歩得ですが、後手の持ち駒に角があるのでいい勝負のようです。

実戦は△7三銀に▲9七香だったのですが、ここでは▲9七角の方がよかったようで、▲9七角に△9五香なら▲4二角成△同金▲9五香がありました。

また別の受け方で▲8六角では▲9七同桂がありました。

▲9七同桂△9五香▲6一角で、ソフトの評価値+29で互角。

最初にこの手順を見たときは、いまひとつ理解できませんでした。

▲6一角では△9六歩と敵の打ちたい所に受ける▲9六歩△同香▲9八歩と思ったのですが、さすがにこれはソフトの評価値-264で互角とはいえ、先手が損をしています。

▲6一角に△9六歩が気になりますが、▲9八歩でソフトの評価値+24で互角。

この手順は△9六歩に▲9八歩と受けて先手が桂損ですが、△9七歩成には▲同馬として▲9四角成を見ています。

またどこかのタイミングで▲9六歩から香車を取り返す狙いです。

このような手の組み合わせの受け方は初めて見ました。

端攻めのややひねった受け方が参考になった1局でした。