上図は、後手早石田から△3六歩と突いた変化手順。ソフトの評価値+200で互角。
実戦は、△3六歩で△4四歩としたので穏やかな流れになりましたが、△3六歩の筋は以前から気になっていました。
△3六歩に▲同歩なら△8八角成▲同銀△5五角がありますので、▲3六同歩とはできません。
△3六歩には▲3八金のつもりだったのですが、△3七歩成▲同金で、ソフトの評価値+86で互角。

この手順は、▲3八金とがっちり3筋を受ける手で△3七歩成に▲同金とします。
金を守りに使えば3筋は手堅いですが、玉と反対側に金が移動するのが一長一短です。
後手はここから△3六歩と攻めてきます。
△3六歩▲2七金△8八角成▲同銀△5五角▲7七角△2八角成▲同金△5五角▲7七角△2八角成▲同金△2二銀▲6五角で、ソフトの評価値+326で先手有利。
この手順は、後手はガリガリ攻める展開で△5五角から手を作りますが、飛車と角の交換の後▲6五角から馬を作る展開です。
評価値は先手有利ですが後手の持ち駒に飛車があるので、先手は飛車の打ち込みに神経は使います。
なお▲3七同金では▲3七同銀の方が評価値がよくて、ソフトの評価値+197で互角だったです。
なお最初の局面の△3六歩にソフトの推奨手は▲7八玉でした。
△3六歩▲7八玉△8八角成▲同銀△3七歩成▲同銀△3六歩▲4六銀△3七角で、ソフトの評価値+531で先手有利。

この手順は、後手は角交換してから△3七角と打ち込む手でやや単調な流れですが、先手がしっかり受けないと後手有利になるので油断できません。
評価値は先手有利になっていますが、実戦的には先手はいやな形です。
2六の歩の形でなく2五の歩であれば清算して▲1五角の王手から3七の地点で駒を取るのが可能ですが、2六の歩の形ではできません。
△3七角に▲同桂なら、△同歩成▲同銀△同飛成▲5五角△2八龍▲同角で、ソフトの評価値+36で互角。
この手順は、後手が2枚替えで駒得ですが先手もすっきりした形なのでいい勝負のようです。
△3七角▲1八飛△2六角成なら、▲2八飛△4四馬▲5六角で、ソフトの評価値+525で先手有利。
この手順は、△2六角成に▲2八飛と回る手があり▲5六角から馬を作る狙いで先手指せそうです。
△3七角▲1八飛△4六角成なら、▲同歩△3七歩成▲7七角△4七と▲1一角成△2七銀▲6八飛△5七と▲2一馬△6八と▲同金で、ソフトの評価値+945で先手優勢。
この手順は、飛車銀と角桂香の交換でほとんど互角で評価値は先手優勢ですが、実戦的にはまだまだこれからです。
早石田の△3六歩の受け方が参考になった1局でした。