上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で△7四歩と突いた局面。ソフトの評価値+96で互角。
先手は数手前に▲5六銀として美濃囲いにしているのがやや少ないですが、普通にありそうな局面です。
ここから先手は銀冠に組むのが自然ですが、本譜の組み方はいまひとつよくなかったようです。
本譜は、▲6六歩△6三金▲8七銀△7三桂▲7八金△8四歩▲6八金右で、ソフトの評価値-182で互角。

この手順は、▲6六歩と角道を止めてから銀冠に組む手で最後の▲6八金右としたのですが▲6六歩と▲6八金右が少しまずかったようです。
▲6六歩と角道を止めると先手から▲6五歩と突く展開は先手も傷になるので、▲6六歩は後回しにした方がよかったようです。
角道を通しておくといつでも▲4五歩があるので後手も3筋からは動きにくいです。
また、▲6八金右とする手では▲8八玉や▲6七銀として駒組みをした方が手が広かったです。
▲6六歩では▲8七銀がありました。
▲8七銀△6三金▲7八金△7三桂▲8八玉で、ソフトの評価値+118で互角。

この手順は▲8七銀と▲7八金を先にして▲8八玉と入城する手です。
▲8八玉は後手の角のラインに入るので一長一短ですが、▲7九玉のまま戦いが起きれば後手は△8二玉と深く囲っているので先手が損をしており、特に飛車交換のような展開になると先手がまずいです。
よってどこかのタイミングで▲8八玉とするのが自然です。
▲8八玉に△8四歩なら▲4五歩△5二飛▲2四歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+120で互角。
この手順は、角道が通っているときに▲4五歩と仕掛ける手でやや軽いですが、先手の角が持久戦になって後手から目標にされる前に仕掛けます。
この戦いもまだこれからですが、先手は角が働いているのでまずまずかと思います。
5八の金が浮いていますのでどこかで▲6八金右とするのがやや不満ですが、組み合わせでは▲6八金右を先にしてから▲4五歩の仕掛けもありそうです。
銀冠はできるだけ角道は止めないのが参考になった1局でした。