上図は、横歩取り青野流からの終盤で▲4六歩の王手に△3六玉と逃げた局面。ソフトの評価値-4402で後手勝勢。
この形は、先手玉は△8八銀からの詰めろに対して受けても一手一手なので、先手は攻めるしかありません。
一見後手玉も危ないようですが、ソフトの評価値はしっかり後手勝勢になっているので先手が勝てない形勢です。
ただし、これが短い時間で人間が指すと簡単にはいかないのが将棋の難しいところです。
本局もそのような展開で、実戦は△3六玉▲3七銀でソフトの評価値-4402で後手勝勢。

▲3七銀は△同玉なら▲1五角成の王手で手が続くという意味ですが、これで詰んでいるかは対局中は分かっていません。
▲3七銀に面白い変化は△同玉▲1五角成△2六桂▲3八香△2八玉▲3九金△1九玉▲2九金打まで
この手順は7五の角が遠くから働く展開ですが、なかなかこのようにうまくはいきません。
▲3七銀△同玉▲1五角成△4六玉▲3七金△5五玉で持ち駒に歩が一枚では不詰みです。
ただし、人間の感覚では▲1五角成から王手が続く手順は勝勢の立場では少しいやな展開ではあります。
よって本譜は▲3七銀以下△2五玉▲1五角成で、ソフトの評価値-4402で後手勝勢。

この手順は、△2五玉に▲1五角成とする手でこれが詰むか詰まないかの一番可能性が高い手です。
▲1五角成に△3五玉は▲4五金までなので△1五同玉とするしかありません。
△1五同玉▲1七香△1六歩▲同香△2五玉▲2七香△1六玉▲1七歩△同玉▲2六銀△1八玉▲1七金△1九玉で不詰み。
よって△1五同玉で不詰みだったのですが、実戦はここで後手が投了。
後手は多分即詰みと思ったのですが、この場面はお互いに全くふれず、私も多分詰んでいたんだろうなくらいの感覚でした。
後から棋譜を検証すると実は不詰みと内容ですが、最後の最後まで油断できません。
最近は詰みまでしっかり確認するのであれば、自玉が詰む3手前くらいまで指すのもありかと思っています。
終盤の詰みか不詰みかが参考になった1局でした。

















