上図は、角換わりから後手が右玉にした展開で後手が△6九角と打った局面。ソフトの評価値-81で互角。
△6九角は先手から見たらいやな手で、△4七角成や△8六歩などを含みにした手です。
本譜は△6九角以下▲3七金△6六桂打▲7四銀で、ソフトの評価値-424で後手有利。
▲3七金と逃げたのは先手の飛車の利きをそのままにした逃げ方ですが、△6六桂打と守りの金を攻められると▲7四銀と出てもまだ少し先手が苦しそうです。
▲3七金では▲5八桂がありました。ソフトの評価値-78で互角。

▲5八桂と受けるのは全く見えていませんでした。
▲5八桂は△4七角成を防ぐと同時に△6六桂打も防いでいますが、このような角筋を桂馬で受けて飛車の利きを止めるのは気が付きにくいです。
▲5八桂以後後手が攻めを続けるなら、△6六桂打▲同桂△同桂▲同銀△4七角成▲4六歩で、ソフトの評価値-94で互角。

後手は△6六桂打から△4七角成と金を取った形で、駒割りは金と桂馬の交換で少し先手が損をしていますが、玉に遠い金を取られる形なのでまだいい勝負のようです。
最後の▲4六歩もなかなか指せない手で、△同馬なら▲4八飛と回る狙いです。
この手順は、4三の歩がなければ△4七歩と打てるのですが、この場合は二歩になるので打てませんので、▲4八飛とするといつでも▲4六飛とする手があるので、実質角が質駒になっています。
また▲4六歩に△同銀なら、▲4五角△4四歩▲6四銀△4五歩▲8四桂で、ソフトの評価値+1061で先手優勢。
この手順は、やや後手が単調な指し手ですが、4五の銀をずらすことで▲4五角と後手玉のコビンを角で狙う筋で、△4四歩から角を取りますが▲8四桂で△同飛なら▲7三銀打があるので先手指せそうです。
よって▲4六歩に後手は△6九馬として▲4五歩に△8六桂とするような感じですが、難しい将棋です。
自陣に桂馬を打って辛抱するのが参考になった1局でした。