上図は、相掛かりからの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+92で互角。
相掛かりは戦形が広い戦法で、指し手の棋風で相掛かりから腰掛銀や矢倉やひねり飛車風など幅広く指すことができます。
本局も△3三桂と早い段階で跳ねてきたので、後手はひねり飛車のような指し方です。
先手はここから用心して▲2八飛と引いたのですがこれがあまりよくなかったようです。
▲2八飛△3五歩▲同歩△4五桂で、ソフトの評価値-68で互角。

▲2八飛は▲2四飛のままだと後手に狙われやすいかと思い飛車を引いたのですが、△3五歩と突き捨ててから△4五桂とされるのをうっかりしていました。
評価値を見ると互角なので先手はしっかりを受ければまだ指せるということみたいですが、△5七桂成や△5四飛や△5五角のような手を受けるのは結構大変な感じです。
▲2八飛はゆっくり指そうという考えですが、後手から急戦を仕掛けられると先手は予定変更ということで気持ちの切り替えが大変な感じがします。
▲2八飛では▲6八銀がありました。ソフトの評価値+84で互角。

▲6八銀は5七の地点を補強して、後手がひねり飛車の展開になれば先手玉は▲6九玉から▲7九玉と囲えるのでこれが自然だったようです。
▲6八銀には△2五歩と飛車を蓋をする手が気になりますが、後手も持ち駒に歩しかありませんので、簡単には飛車は死にません。
▲6八銀△2五歩▲3五歩で、ソフトの評価値+262で互角。
この手順は、△2五歩に▲3五歩と突けば△同歩には▲8四飛があるので後手は取れません。
先手はこの後▲3四歩として▲2三歩から後手の角を攻めながらどこかで桂馬を取る狙いです。
先手の飛車が2四だと▲3三歩成には△2四飛がある形なので簡単ではありませんが、主導権は先手にありそうです。
▲6八銀△6二玉▲6九玉△5四飛▲2七飛△2五歩▲7九玉△3五歩▲同歩△2四飛▲4六歩で、ソフトの評価値+147で互角。
この手順は、後手が動いてきた手で△5四飛は次に△4五桂を狙った手ですが、▲2七飛が少し浮かびにくいです。
▲2八飛の形だと△4五桂から△5五角が飛車取りになるので、事前に先手の飛車の位置を変えています。
ただし、▲2七飛はあまり少ない形なので飛車の位置は▲2八飛や▲2六飛という固定観念が強すぎると指せないかもしれません。
最後の▲4六歩は△4五桂を事前に防いだ手です。
やや先手が受け身なので神経を使いますがいい勝負のようです。
△3三桂の形は後手の急戦に気をつけるのが参考になった1局でした。