だぶって角を打つ▲8三角打


上図は、相居飛車からの進展で後手が△7七金と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+238で互角。

駒割りは角と金銀で先手が少し駒損していますが、終盤なので駒の損得より速度や手番もかなり形勢に大きく影響します。

本譜は▲4二角△6五銀引で、ソフトの評価値-3654で後手勝勢。

対局中は、▲4二角打って次に▲5三桂成△同銀▲6一金からの詰めろをかけて先手が面白くなったのかと思っていたのですが、△6五銀引とされると急に形勢が後手に傾いたようです。

終盤は1手ぬるい手を指すと、形勢が大きく変わることがある典型的な進展です。

△6五銀引以下▲3三角成と次に▲6一金からの詰めろをかけるも、△8四飛▲同銀△8六桂▲同歩△8七銀▲9七玉△9六銀成▲同玉△9五歩▲同銀△8四桂▲8五玉△7四銀▲8四玉△8三歩▲同角成△同銀▲同玉△4七角▲8二玉△9二角成まで。

この手順は、△8四飛~△8六桂以下はとても私の力では指せない手ですが、これくらいの切れ味がないと終盤は厳しい感じです。

評価値もそれくらいが分かるので後手勝勢となっていますが、ぱっと見では理解できないレベルです。

▲4二角では▲8三角打がありました。ソフトの評価値+345で先手有利。

▲8三角打は▲6一角成の詰めろですが、全く見えていませんでした。

短い時間では▲4二角も▲8三角打も指運みたいなところはありますが、感覚的に後手に斜めの駒が多いときには、△8六桂があると知っていれば先手玉の緩和の意味で▲8三角打は見えるかもしれません。

▲8三角打に△同飛なら、▲同角成△8六桂▲9七玉△6五銀引▲8二飛△5一玉▲6五馬△同銀▲4二銀△6一玉▲7二飛成まで。

この手順は、後手が自然に指したときの手ですが、このような手が実戦で少しでも指せるようになりたいものです。

だぶって角を打つ▲8三角打が参考になった1局でした。