持ち駒の飛車より盤面の馬の活用

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が△3七桂成とした局面。ソフトの評価値+454で先手有利。

対局中は、先手の飛車が捌けて角も4四に飛び出しているので先手まずまずかと思っていました。

後手が△3七桂成としており、△4七成桂~△5七成桂などが来る前に先手は少しでも手を作りたい感じです。

本譜は▲4一飛△4七成桂▲7三歩△同桂で、ソフトの評価値+252で互角。

この手順は、▲4一飛と打って7筋の歩が切れているので、▲7三歩とすれば△同玉か△同桂で少し後手陣が弱くなると思って指したのですが、評価値を見るとあまりいい手ではなさそうです。

このあたりが将棋の難しいところです。

▲4一飛では▲1一角成がありました。

▲1一角成△4七成桂▲6七香で、ソフトの評価値+492で先手有利。

▲1一角成と香車を取るのがちょっと指しにくいかと思っていたのですが、いい手だったようです。

先に香得するので価値が高い手ですが、香車を取って▲6七香が気が付きにくい手です。

▲6七香以下△4八角成▲6五歩△7四銀▲4九歩△8四馬▲5五馬で、ソフトの評価値+660で先手有利。

この手順は、▲6五歩と打って△同歩なら▲5五馬を見ています。

△7四銀として先に受けた形ですが、▲4九歩が何気に馬の位置を変える手で、△同馬では馬が遊んでしまうので△8四馬ですが、▲5五馬と中央に活用できて先手指せそうです。

先手は飛車を持ち駒に温存して、馬の活用を先にしているのが興味深いです。

持ち駒の飛車より盤面の馬の活用が参考になった1局でした。