1歩損で桂馬を跳ばして受ける


上図は、矢倉からの進展で後手が△5二飛とした局面。ソフトの評価値-32で互角。

後手の△5二飛は次に△5五歩から動いてくる手で、それに対して先手は攻めの手で対抗するのは手が遅れているのでできません。

特に3七の銀が立ち遅れているので、攻め合いにはなりません。

本譜は▲6五歩△同桂▲6八銀△4五歩▲3五角△4四銀で、ソフトの評価値-276で互角。

この手順は、▲6五歩と打って△同桂に▲6八銀と引いて、かえって後手の攻めをお手伝いしている感じもしますが、次に▲6六歩と打つ狙いです。

ただし、▲6六歩と打っても△7七歩があるので、この進行はあまり良くなさそうです。

▲6八銀に△4五歩~△4四銀と厚みをて指されると、先手が苦しいようです。

▲6五歩△同桂の次の手が▲6六銀がありました。ソフトの評価値-87で互角。

先手は1歩損して▲6六銀としますが、これで△5五歩に備えるという手です。

また別の狙いとして▲6六銀に△4五歩なら、▲6四角△同角▲6五銀を見ています。

▲6六銀は後手の攻めを催促している手です。

ただし、最初の局面が攻め合いの形にならないので、先手は辛抱する手が多くなりそうです。

▲6六銀に△5五歩なら、▲同歩△4五歩▲6八角△5七歩▲5六金△6二飛で、ソフトの評価値-76で互角。

この手順は、後手は5筋を突き捨てて△5七歩と垂れ歩を打って先手もいやな展開ですが、▲5六金に△6二飛で難しいながらもいい勝負のようです。

1歩損で桂馬を跳ばして受けるのが参考になった1局でした。