上図は、横歩取り青野流からの進展で△4四角と3三の角が上がった局面。ソフトの評価値+58で互角。
△4四角は先手の飛車の動きを狭くする手で、次に△3三銀や△2三銀で先手の飛車を取る狙いです。
また▲4五桂と跳ねた時に角取りを事前に避けています。
対局中は、このような△4四角というのをうっかりしやすく、後手の陣形で2三に歩がある状態だと飛車の動きが狭く助からないということがあります。
実戦は△4四角以下▲4五桂△6四歩で、ソフトの評価値-246で互角。

▲4五桂は△3三銀には▲同桂成がありますが、△6四歩と▲6五桂の活用を受けられると次の手が難しいです。
先手の4五の桂馬は後戻りできませんので、ゆっくりしていると後手から歩で取られる可能性があります。
また8八の角も活用できていませんので、この局面はやや先手が形を決めすぎたみたいです。
▲4五桂では▲6五桂がありました。
▲6五桂△3三銀▲3五飛で、ソフトの評価値-74で互角。

この手順は、▲6五桂と単騎で桂馬を跳ねる手で全く見えていませんでした。
▲6五桂に△6四歩なら▲4四角△同歩▲同飛△4三歩▲6四飛△5五角▲6二飛成△同飛▲6六銀△6四角▲4五桂で、ソフトの評価値+491で先手有利。
この手順は、△6四歩と桂馬を取りにいったのですが、角交換から▲4四飛~▲6四飛があります。
△5五角は気になる反撃ですが、▲6二飛成から▲6六銀がうっかりする手で、▲4五桂の局面は先手も指せそうです。
よって後手は△3三銀としますが、▲3五飛もややうっかりしやすい手です。
▲3五飛では▲4四飛もありますが、△同歩で角と桂馬だけでは少し手が続くか厳しいです。。
よって▲3五飛ですが、ここで△6四歩が気になります。
△6四歩以下▲4五桂△6五歩▲3三桂成△同桂▲2一角で、ソフトの評価値-76で互角。
この手順は、銀と桂馬2枚の交換で先手が少し駒損ですが、▲2一角と後手の金を目標にしていい勝負のようです。
一応2枚の桂馬が活用できたという点では先手満足です。
どのように桂馬2枚を活用するかが参考になった1局でした。