飛車と金の両取りの銀を打たせて指す


上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で、△5四歩と突いた手に4四にいた銀が▲5三銀成とした局面。ソフトの評価値-481で後手有利。

対局中は、少し後手が指せていると思っていましたが、▲5三銀成が見えておらず△5五歩なら▲6三成銀△同金▲7二銀で悪いと思って△5三同金としました。

△5三同金▲1一角成△2二銀▲同馬△同玉▲6五歩で、ソフトの評価値-256で互角。

この手順は△5三同金とすると1本道みたいな進展で、駒割りは角と桂香の2枚替えで一般的には角の方がいいですが、7九の角が重たく互角のようです。

このような進展でやむを得ないと思っていましたが、ソフトは別のことを考えていたようです。

▲5三銀成△5五歩▲6三成銀△同金▲7二銀△5六歩で、ソフトの評価値-609で後手有利。

▲7二銀と打たせる指し方があるのは驚きました。

普通は▲7二銀と打たれたら失敗したと思うのですが、そこで△5六歩が指せない手です。

両取りで逃げないということですが、△5六歩には普通は喜んで▲5六同飛としそうです。

▲5六同飛△5七桂成▲同金△5五歩▲同飛△4四角▲4五飛△5四金▲4四飛△同金▲4七金△8五飛で、ソフトの評価値-781で後手有利。

この手順の▲5六同飛に△5七桂成がなかなか浮かびません。

▲5七同金とさせて△5五歩~△4四角と手厚くして、△5四金と金を逃げつつ飛車にあてるのがいい流れです。

こういう手が短い時間で指せればいいですが、かなり難しいです。

考えるとしたら最初に戻って、△5三同金とするのはあまりいい進展にはならないので、消去法で△5五歩とするくらいです。

飛車と金の両取りの銀を打たせて指すのが参考になった1局でした。