後手の攻めを見切って攻め合い

上図は、後手が横歩取り△4五角戦法から進展で△5四香と打った局面。ソフトの評価値+1165で先手優勢。

駒割りは、角と桂香の交換で2枚替えではありますが、後手は歩切れで先手の自陣に馬がいるのが大きく、対局中は少し先手がいいと思っていました。

ただし、後手陣形は低い形で、ここからどのように手を進めていけばいいかがよく分かりませんでした。

本譜は▲5六歩△4四桂▲4六馬△4五香で、ソフトの評価値+394で先手有利。

▲5六歩は△4五桂と跳ねられるのを事前に受けた手ですが、△4四桂と次に△5六桂とされるのがうるさいです。

以下▲4六馬も△5六桂の先受けですが、△4五香とされるとなかなかうるさい形です。

▲5六歩では▲2二銀がありました。ソフトの評価値+1150で先手優勢。

▲2二銀と攻めるのが分かりやすかったようです。

▲2二銀には△同銀とはできませんが、△2二同金だと▲3一飛成から王手で駒を取られますので、後手は受けずに攻め合いをします。

▲2二銀△4五桂▲3一銀成△6二玉▲3二成銀△5七桂成で、ソフトの評価値+1670で先手優勢。

この手順は、後手が必要最小限の受けで△5七桂成とした手で、後手玉に即詰みはありません。

この局面が、ぱっと見で先手優勢と分かるかどうかが結構難しいです。

次に後手から△8九飛や△6八成桂などがありますので怖い局面ですが、ここで▲5七馬があります。

▲5七馬に△同香成なら、▲6一飛成△同玉▲5二金△同玉▲4一銀△6一玉▲5二金△7二玉▲6一角△8二玉▲8三歩△9二玉▲8四桂まで。

この手順は、先手に桂馬が入ると後手玉が即詰みというのがうっかりしやすくて、飛車を切って金を捨てて駒を重たく打ってから、最後は桂馬で詰みというのはこの形では意外と出る筋です。

よって▲5七馬には△同香不成で、以下▲5八歩△同香成▲同玉で、ソフトの評価値+2291で先手勝勢。

後手の攻めを見切って攻め合いにするのが参考になった1局でした。