危ないようでも玉を下に逃げる


上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△7七龍と桂馬を取った局面。ソフトの評価値-70で互角。

駒割りは角と金の交換ですが、後手の7七の龍と4五の桂馬と2六の歩が攻めの拠点になっているので、先手は後手の攻めをふりほどくのが大変です。

本譜は、▲6八角△6六桂▲4八玉△6七龍▲6四桂△4一玉▲8五角△5七桂成▲同角△5八金で、ソフトの評価値-703で後手有利。

この手順は、▲6八角と受けた手ですが、△6六桂が攻めの継続手で△同歩と取れば△5七桂成▲同角△6七金のような手を狙っています。

先手は▲6四桂から▲8五角とあやを求めますが、少し足らないような感じがします。

ただし、△6六桂には▲同歩△5七桂成▲5九玉という粘り方はあったようです。ソフトの評価値-60で互角。

この手順は、△5七桂成に▲5九玉と一目先手玉が危ないようでも後手は5筋に歩が使えないので意外といい勝負のようです。

また別の指し方もありました。

▲6八角では▲6八銀もあったようです。

▲6八銀は働きの悪い銀の活用で、持ち駒の角が2枚あるので、攻める展開になれば手が広がります。

▲6八銀以下△6六桂▲同歩△5七桂成▲同銀△6七金▲4八玉△5七金▲3九玉で、ソフトの評価値-534で後手有利。

先手は銀と桂馬2枚の交換で▲3九玉と逃げる形です。

普通は、玉が逃げるときは下より上に逃げる▲3七玉の方が広いのですが、この場合は後手に2三の金がいるため、▲3七玉△4七金▲同銀△2七歩成のような手で寄せられそうです。

▲3九玉の局面の形勢は少し先手が不利のようですが、後手も攻めが細いので手が続くかの展開です。

危ないようでも玉を下に逃げるのが参考になった1局でした。