薄い玉のしのぎかた

上図は、後手横歩取り△4五角戦法からの進展で△8九飛とした局面。ソフトの評価値+1284で先手優勢。

後手は持ち駒はありませんが、飛車と桂馬と香車と飛び道具が先手玉に迫っていますので、評価値ほど差がある局面には見えません。

また後手の陣形が低いので、意外とつかみどころがないのが特徴です。

本譜は△8九飛▲7九馬△4七香成で、ソフトの評価値+194で互角。

この手順は▲7九馬と受けたのはあまり良くなく、△4七香成とされると互角になりました。

▲8九馬としても△同とで飛車と角の交換なので、結構大変です。

▲8九馬△同と▲1二飛△5六香▲5八歩△3八角で、ソフトの評価値-324で後手有利。

この手順は、最後の△3八角がうっかりしやすく▲同金なら△5八成香までで油断ができません。

▲7九馬では▲7九金がありました。

▲7九金△8七飛成▲2二銀で、ソフトの評価値+1232で先手優勢。

この手順は、△8七飛成に▲2二銀がこの形でよく出る手です。

▲2二銀以下、△4七香成▲3一銀成△同金▲同飛成△6二玉▲4八歩△8九と▲6九金△5六香▲5八歩で、ソフトの評価値+2012で先手勝勢。

この形は、先手玉が狭いので少し怖いところはありますが、後手がやや駒不足でしのげているようです。

なお、▲7九金に△8七飛成でなく△4七香成もありますが、▲8九金△同と▲1二飛△4一金▲2三歩で、ソフトの評価値+1581で先手優勢。

この手順は、▲1二飛と打つと次に▲3二飛成が厳しいので、△4一金と打つ形ですが、▲2三歩で△2二金の筋を消せば後手が駒不足です。

細かい変化はありそうですが、先手は▲7九金で指せていたようです。

薄い玉のしのぎ方が参考になった1局でした。