上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で後手が三間飛車からの進展で3三の角が△5一角とした局面。ソフトの評価値+33で互角。
後手は次に△3六歩の交換の筋を見ているので、それを防ぐ意味で▲2六飛としましたが、これがあまり良くなかったようです。
本譜は▲2六飛△1五角▲1六飛△1四歩で、ソフトの評価値-211で互角。

歩の交換を防ぐ▲2六飛はよく出る手ですが、△1五角がありました。
△1五角に▲2八飛では、△3六歩▲同歩△同飛▲3七歩△2六飛の捌きが気になるので▲1六飛としましたが、△1四歩とされると飛車が窮屈で次に△2四歩▲同歩△2二飛のような手があります。
実戦は△1四歩以下▲7八銀△2四歩で、ソフトの評価値-189で互角。
この展開はあまり先手の本意ではなく模様が悪そうです。
▲2六飛では▲7八銀がありました。ソフトの評価値+25で互角。

▲7八銀は美濃囲いにした普通の手ですが、3筋の交換は仕方ないとした手です。
▲7八銀に△3六歩なら、▲同歩△同飛▲3七歩△3二飛で、ソフトの評価値+85で互角。
この手順で意外だったのが、3筋の歩を交換しても後手の評価値が思ったほど上がっていないことです。
以前の感覚だと、3筋の歩を交換すれば歩を持ち駒にして少し振り飛車が指しやすいという感じだったのですが、ソフトはあまりそのような感覚がないようです。
△3二飛以下、▲9六歩△8二玉▲6八角△6四歩▲4六銀で、ソフトの評価値+121で互角。
この手順はやや後手がおとなしい指し方ですが、先手は▲6八角から▲4六銀として次に▲3五銀から▲2四歩のような狙いで、後手の3筋の歩の交換を逆用する指し方です。
後手は別の指し方で対抗すると思いますが、先手の▲6八角から▲4六銀が急所のようです。
3筋の歩の交換をさせる指し方が参考になった1局でした。