上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で4二の銀が△5三銀と上がった局面。ソフトの評価値+532で先手有利。
先手は9四の歩が後手玉に迫ってますが、後手から6六の歩が先手玉に迫っておりいやな形です。
本譜は受けに回らずに攻めましたが、これがよくなかったようです。
▲9三歩成△同桂▲9四歩△8五桂▲9三歩成で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順は▲9三歩成から攻めたのですが、後手の8一の桂馬が△8五桂となった展開で、先手玉がだいぶ狭くなった感じです。
先手が攻めた反動が先手玉にきています。
▲9三歩成は急ぎすぎでした。
▲9三歩成では▲6七歩がありました。ソフトの評価値+481で先手有利。

▲6七歩は合わせの歩で、後手に駒が入れば6七からの打ち込みを事前に防ぐ手です。
このような地味な受けの手がなかなか見えないです。
攻め手ばかりではだめで、どこかで受けに回らないといけない場面がありますが、本局もそのような局面のようです。
▲6七歩以下△6四桂▲6六歩△5六桂▲同歩△6五歩▲5七銀△2八角▲4六角△同角成▲同歩△6六歩▲同銀で、ソフトの評価値+507で互角。
この手順は、銀と桂馬の交換でやや先手駒損も6筋の拠点を消して受けに回る展開です。
▲9三歩成はいつでもあるので、それまで辛抱する指し方でなかなか難しい指し方です。
後手も△9二歩と打てば少しは安全になるのですが、歩が少ないので打ちにくいのと、△9二歩と打っても先手が安心するだけであまり効果がないみたいです。
むしろ△9二歩と打つより、将来△9七歩や△9八歩など攻め味を残した方が先手はいやな形です。
急いで攻めずに受けに回るのが参考になった1局でした。