上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの終盤戦で、▲4九銀と3八の銀が移動した局面。ソフトの評価値-99969で後手勝勢。
先手の狙いは駒がたくさん入ってからの▲6三桂成ですが、後手がそれまでに寄せきれば勝ちという場面です。
本譜は△3七歩で、ソフトの評価値-3177で後手勝勢。

△3七歩は△5九銀や△3九銀の詰めろで、厳しい手です。
△3七歩以下▲同金△3九銀▲3八玉△4九飛成▲同玉△4八銀打▲3八玉△3七銀右成▲同龍△同銀成▲同玉△3六歩▲同玉△2六飛▲3五玉△3四金▲同玉△3三角成▲3五玉△3四香まで。
この手順は、△3七歩に▲同金とさせて質駒にしてから清算して詰みで、△3四金と捨てて△3三角成から△3四香でぴったりです。
なお△3七歩では△4九飛成からの寄せもありました。
△4九飛成▲同玉△5八銀で、ソフトの評価値-99972で後手勝勢。

この手順は△4九飛成から△5八銀と決めに行く手ですが、これで以下詰んでいるというのがぱっと見で見えません。
△5八銀以下▲3八玉△4七銀成▲同玉△3七金▲同龍△同銀成▲同玉△2六銀▲3八玉△3六香▲4九玉△3九飛▲4八玉△3八飛成▲5九玉△5八龍まで。
この手順は、△3七金で清算する手と△2六銀が見えたら並べ詰みです。
△5八銀以下▲3八玉△4七銀成▲2八玉は△3七金以下で上の手順と同じで以下詰み。
この手順は、▲2八玉で一瞬ドキッとしますが、△3七金が見えたら以下詰みです。
△4九飛成からの手順は途中からは並べ積みですが、実戦では読みがすっぽう抜けることもありますので、かなり指しにくいです。
時間のない終盤で△4九飛成を直感から考えて、詰み手順が見えなくてやむを得ず別の手を最初から考えるのはかなり読みの精度が落ちそうです。
強い方の終盤は長い即詰みにいくより、確実な手を選択して詰み手順が分かった時点で詰ましにいくことが多いように思います。
よって最善手は△4九飛成でも実戦では△3七歩を選択するという感じです。
詰めろをかけるか即詰みにいくかが参考になった1局でした。