上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で▲5六銀と上がった局面。ソフトの評価値±0で互角。
後手が銀冠にすると手数がかかるので、一時的に駒組みがばらばらな状態になることがありいつでも▲6五歩と突かれる形なので、少し後手が作戦負けかと思っていたのですが、評価値は互角だったのが少し驚きでした。
本譜は▲5六銀以下△8五歩▲6五歩△7七角成▲同桂で、ソフトの評価値+403で先手有利。

この手順は、△8五歩といつでも△8六歩と突き捨てる形にしたのですが、▲6五歩△7七角成▲同桂とした局面が後手の6三の銀と6一の金と4一の金の位置がばらばらで、いつでも先手から▲6四歩や▲7四歩や▲5五角の筋があり、後手陣はまとめ方が難しい形です。
この局面の後手は一目無理という感じです。
△8五歩では△3二金がありました。ソフトの評価値+31で互角。

△3二金で後手の銀冠は完成しますので、これで少し強い戦いに備えます。
△3二金に▲6五歩なら△同歩▲同銀△6四歩▲7四歩△7二金で、ソフトの評価値-132で互角。
この手順は、6筋の歩の交換から▲7四歩と突いたときに△7二金と受けるのが粘り強い受け方です。
金が受けに回ると手厚くなります。
△7二金以下▲7三歩成△同金▲7四歩△7二金▲3三角成△同桂▲5六銀△7五歩▲同飛△6六角で、ソフトの評価値-206で互角。
この手順は▲7三歩成から▲7四歩と攻めの拠点を作ったのですが、△7五歩から△6六角でいい勝負のようです。
このような展開なら、本譜とは全く違っており後手は駒の連携がとれています。
銀冠で金をしっかり締めるのが参考になった1局でした。