上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で△2九馬に▲4八金と逃げた局面。ソフトの評価値-1642で後手優勢。
駒割りは後手が銀得なので形勢はいいですが、先手は角や桂馬の飛び道具が持ち駒にあるのでその手を考慮して寄せ形にするかという局面です。
この局面では△3七銀や△8六桂など色々な手がありそうですが、指す手は1つしかできません。
本譜は△3七銀で、ソフトの評価値-1377で後手優勢。
△3七銀はソフトの候補手の1つだったのでそこまで悪い手ではなく、△8六桂もソフトの候補手の1つで両方とも持ち駒を使った手です。
これらも立派な手ですが、別の手で△3六飛も候補手にありました。
△3六飛は盤面の飛車を活用する手ですが、この瞬間が先手に手番が回るので少しぬるいようにも見えます。
△3六飛に▲2五角なら△3九飛成▲5九銀△5四香で、ソフトの評価値-2398で後手勝勢。

この手順は、▲2五角は▲4四桂の狙いで後手もいやな筋ですが、△3九飛成が△6九銀の詰めろで▲5九銀と受けたら△5四香が厳しいです。
△5四香は次に△5七香不成▲同金△同桂成▲同玉△5九龍の狙いでの寄りです。
△5四香に▲6八金なら△7六桂で△5七香成を含みに寄せ形になります。
△3六飛に▲4四桂なら、△同歩▲2五角△3四香でソフトの評価値-1581で後手優勢。

この手順は、▲4四桂と捨てて▲2五角と打ちますが△3四香で受ける形です。
△3四香に▲3六角△同香▲3二飛が気になります。
▲3二飛に△3三金▲2二飛成△3七香成で、ソフトの評価値-2742で後手勝勢。
この手順が自然ですが、別の手もありました。
▲3二飛△3七香成▲同金△6六桂で、ソフトの評価値-2997で後手勝勢。
この手順は、△6六桂に▲同歩なら△7六角の王手飛車で後手勝勢です。
盤面の大駒を活用するのが参考になった1局でした。