上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3四歩と打った局面。ソフトの評価値-512で後手有利。
対局中は、後手が1歩得で先手が歩切れなので少し指しやすいと思っていました。
ここでは形なら△6三銀や桂得を目指すなら△7五歩などいい手がたくさんありそうです。
本譜は、△5四角▲4五歩△7五歩▲8六歩で、ソフトの評価値-617で後手有利。
△5四角も次に△7五歩の狙いで悪くはなかったようです。
ただし、先手の桂馬を狙うと後手も△7二銀の形だと少し玉の周辺が不安定ななので、怖いところはあります。
ここでは全く違う指し方がありました。
▲3四歩以下△6三銀▲4五歩△3六歩▲同飛△2八角で、ソフトの評価値-470で後手有利。

この手順は、△6三銀で玉の整備が完了します。
▲4五歩と位を取るのは自然な手ですが、△3六歩と突き捨てて△2八角が気が付きにくいです。
この筋は、横歩取り△8五飛戦法などの形で部分的に出た手ですが、先手が歩切れの状態なのに歩を渡して飛車が活用できそうなので、少し勇気がいります。
△2八角に少し気になる筋があります。
△2八角▲3三歩成△同銀▲2五桂△3四歩で、ソフトの評価値-526で後手有利。

この手順は、▲3三歩成として△同銀に▲2五桂と跳ねることで攻めの桂馬と守りの銀を交換する狙いです。
△3四歩以下▲3三桂成△同桂で、ソフトの評価値-761で後手有利。
普通は、銀と桂馬なので後手が駒損になるのですが、後手の2八の角が次に△1九角成とするのが意外と厳しく、そうなれば銀と桂香の2枚替えになり後手駒得になります。
△3三同桂以下▲4四歩△同歩▲3五歩△同歩▲2六飛△1九角成▲3四角△4二玉▲2三飛成△同金▲同角成△4五桂▲2四馬△5二玉▲2五馬△4三桂で、ソフトの評価値-964で後手優勢。
この手順は、▲4四歩と玉のコビンをあけてから、▲3四角から攻める手ですが、△4五桂と跳ねた形が意外と軽く後手が指せるようです。
△6三銀と締めてから動くのが参考になった1局でした。