金を捨てて即詰みにする


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△6七角に7八の玉が▲8八玉と逃げた局面。ソフトの評価値-99987で後手勝勢。

この局面は、後手玉に詰みはなく先手に金がなければまだ余裕があるので、後手の勝勢です。

本譜は、△4五角成▲6三銀で詰めろがかかって後手も少しいやな形になりました。

厳密には▲6三銀にも先手玉に即詰みがあったのですが、最初の局面で詰ましに行った方が分かりやすかったようです。

△4五角成で△7七金で、ソフトの評価値-99986で後手勝勢。

△7七金は、金を捨てると後手玉に詰みが生じるので決断の一手です。

△7七金に▲同玉なら、△7六銀▲8八玉△9六桂▲9八玉△9七歩▲同玉△8八角▲9六玉△8五銀まで。

この手順は、△7六銀から△9六桂の手が見えれば並べ詰みです。

△7七金に▲同桂なら、△9六桂▲9八玉△9七歩▲同玉△8八角で、ソフトの評価値-99995で後手勝勢。

この手順は、▲7七同桂に△9六桂が厳しく以下△8八角まで進みます。

△8八角▲9六玉△9七金▲8六玉△7六角成まで。

この手順は、▲9六玉で一瞬不詰みかと思いますが、△9七金から△7六角成でぴったりです。

なお最初の形でうっかりしやすいのが、△7七金と捨てずに単に△9六桂と打つと▲9七玉で先手玉は詰みません。

以下△8八角に▲9六玉で、△9七金と打っても▲同桂があります。

よって最初の△7七金は、先手の玉か桂馬の位置を変えることで詰み筋に入るための捨て駒です。

金を捨てて即詰みにするのが参考になった1局でした。