上図は、先手が早繰銀からの進展で後手が△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値-379で後手有利。
早繰銀の展開だと、後手の8一の桂馬と先手の7九の銀の交換になることがあります。
本局もその展開で先手が少し駒損ですが、6四に馬を作って手厚いのと後手が歩切れなので、先手が少し指しやすいと思っていました。
しかし後手の△9五歩が意外と厳しかったようです。
どうも形勢判断が間違っていたようです。
実戦は△9五歩▲同歩△同香▲同香△9八歩で、ソフトの評価値-367で後手有利。

この手順は、▲9五同歩とすると後手が△同香と香車を捨ててから△9八歩と垂れ歩をする手です。
この局面は銀と桂香の交換で2枚替えですが、後手の陣形が固すぎて先手が簡単には勝てないです。
少し気になったのは、▲9五同歩で悪いのなら▲7四歩から▲7三歩成を見せてどうかという展開です。
△9五歩▲7四歩△9六歩▲9八歩△8六歩▲同歩△8八歩で、ソフトの評価値-384で後手有利。

この手順は、▲9八歩と受けた手で▲7三歩成から▲6三とが間に合えばいいのですが、△8八歩が厳しいです。
△8八歩▲同玉△6九角▲2八飛△6一飛▲7五馬△2七銀▲4八飛△3六銀成で、ソフトの評価値-823で後手優勢。
この手順は△6九角が急所で、▲2八飛の受けには△6一飛が味がいい手で▲7五馬に△2七銀が厳しいです。
以下△3六銀成のような展開になると、後手は4枚で囲って守りは固く後手の理想的な展開です。
最初の局面の△9五歩で先手が悪いということは、それ以前に先手の駒組に問題があったのかもしれません。
意外と厳しい△9五歩が参考になった1局でした。