大駒を打って手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△3七角成とした局面。ソフトの評価値-314で後手有利。

この局面は駒の損得はありませんが、先手の1九の香車は取られそうな形で、△3七角成とすると△7四歩から△7三馬と自陣に引く手が相当固い囲いです。

本譜は▲9五歩△7四歩▲同龍△7三馬で、ソフトの評価値-577で後手有利。

この手順は▲9五歩と端にあやを求めたのですが、△7四歩から△7三馬が手堅いです。

△7三馬に▲4四龍なら△7四歩がありますので、▲7三同龍としましたが△同金で、ソフトの評価値-668で後手有利。

先手は桂馬を守るために龍と馬を交換したのですが、やはり飛車を渡すのは先手も穴熊とはいえ2枚飛車の攻めはうるさいです。

▲9五歩では▲4四角がありました。ソフトの評価値-322で後手有利。

▲4四角は▲1一角成や▲6二角成を狙った手です。

▲4四角に△1九馬なら▲1一角成で、ソフトの評価値-197で互角。

この手順は、お互いに香車を取り合ったのですが、先手に香車が入ると▲6四香があるので先手の手が広がります。

▲4四角に△7四歩なら▲6二角成△同金▲6三金で、ソフトの評価値-109で互角。

この手順は、△7四歩とされて桂馬が取られそうですが、▲6二角成から▲6三金と張り付いて実戦的には後手もいやな形です。

大駒を打つと2つの狙いが出来て、手が広くなることがあるようです。

大駒を打って手を広げるのが参考になった1局でした。