上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で△3二金とした局面。ソフトの評価値+233で互角。
中飛車から後手が角交換した比較的少ない指し方で、先手は矢倉模様に組んでいます。
矢倉模様で銀冠に組む指し方もありますが、手数がかかりその間に後手から動かれるのがあまり好きでないので、矢倉模様に組むことが多いです。
本局のこのような局面はよくあるのですが、本譜はちょっと無理をした指し方になりました。
本譜は▲6五歩△7三桂▲6六銀△4四銀▲6七金右△5五銀で、ソフトの評価値+125で互角。

この手順は、先手は玉側で1つでも位を取れば手が広がるということで▲6五歩としたのですが、後手は△7三桂から駒を前進します。
実戦は△5五銀以下▲同銀△同歩▲5八銀で、ソフトの評価値-29で互角。
実戦的にはいい勝負のようですが、6五の歩が浮いた状態でどの程度の効果が出ているかが不明です。
本来は、位を取ったら位を確保する指し方でないと自陣に隙が生じます。
▲6五歩では▲3七桂がありました。
▲3七桂△7三桂▲4五桂△2二銀▲5三角で、ソフトの評価値+225で互角。

この手順は、▲3七桂とする手は普通ですが△7三桂に▲4五桂と直ぐに跳ねるのが少し気が付きにくいです。
▲4五桂に△4四銀とする手はありますが、簡単に4五の桂馬が歩で取られない形です。
また▲4五桂に△4二銀として将来△4四歩から桂馬を取る狙いはありますが、2筋が少し弱く▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲2二歩△2三歩▲3四飛と暴れる手順が気になります。
よって▲4五桂に△2二銀としたのですが、▲5三角があります。
▲5三角以下△4四角▲8六角成△6二角▲2四歩△同歩▲同飛△4四歩▲4二馬△同金▲2二飛成で、ソフトの評価値+327で先手有利。
この手順は、後手は△4四角から△6二角として△4四歩から桂馬を取りに行く手ですが、先手は2筋の歩を交換して▲4二馬から▲2二飛成とする手です。
実戦的には、後手は飛車を成らせるような展開にしないと思いますが、先手にはこのような狙いがあります。
先手は、3七の桂馬が負担にならない展開になれば満足です。
角交換振り飛車に▲3七桂から▲4五桂が参考になった1局でした。