終盤の手の見え方が違う

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲2四歩と突いた局面。ソフトの評価値-1430で後手優勢。

対局中は少し先手が苦しいかと思っていましたが、ここまで評価値が離れているとは思っていませんでした。

駒割りが角と銀銀の2枚替えで後手が駒得なのと、後手玉が固いのが大きいようです。

▲2四歩は苦し紛れで突いたつもりで△同歩が△同銀かと思っていたのですが、本譜の進行は驚きました。

本譜は△8七歩成▲2三歩成△同金▲8二歩△同飛▲7一角で、ソフトの評価値-988で後手優勢。

この手順は、▲2四歩に手抜きで△8七歩成としたのがすごくて、以下▲8二歩から▲7一角として急に先手が良くなったのかと思っていました。

▲7一角は飛車取りですが、▲5三角成の狙いもあります。

しかし、▲7一角の局面でも後手の方が優勢というのが全く気が付かなかったです。

▲7一角に実戦は△7八と▲同玉△7七歩▲同桂△6六桂でソフトの評価値-769で後手有利と進みましたが、変化手順で△8一飛でソフトの評価値-292で互角。

▲2四歩からの後手の数手は、全く思いもつかない手ばかりでなかなか指せないです。

終盤の力が全然違うという感じです。

このあたりは早指しでさっさと指すのでなく、しっかり考えて指さないと理解できない感じです。

しかし日頃の将棋は秒読みか切れ負けなので、じっくり考える習慣がありません。

本当は一手に数十分くらい考えて指すと、今までと違った手の見え方もできるかもしれませんが、今の環境だとせいぜい考えても一手に4分くらいだと思っています。

一般的に将棋が強いのは終盤が強いということなので、このあたりを少しでも理解できるようになりたいです。

終盤の手の見え方が違うのが参考になった1局でした。

大駒を打って手を広げる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で△3七角成とした局面。ソフトの評価値-314で後手有利。

この局面は駒の損得はありませんが、先手の1九の香車は取られそうな形で、△3七角成とすると△7四歩から△7三馬と自陣に引く手が相当固い囲いです。

本譜は▲9五歩△7四歩▲同龍△7三馬で、ソフトの評価値-577で後手有利。

この手順は▲9五歩と端にあやを求めたのですが、△7四歩から△7三馬が手堅いです。

△7三馬に▲4四龍なら△7四歩がありますので、▲7三同龍としましたが△同金で、ソフトの評価値-668で後手有利。

先手は桂馬を守るために龍と馬を交換したのですが、やはり飛車を渡すのは先手も穴熊とはいえ2枚飛車の攻めはうるさいです。

▲9五歩では▲4四角がありました。ソフトの評価値-322で後手有利。

▲4四角は▲1一角成や▲6二角成を狙った手です。

▲4四角に△1九馬なら▲1一角成で、ソフトの評価値-197で互角。

この手順は、お互いに香車を取り合ったのですが、先手に香車が入ると▲6四香があるので先手の手が広がります。

▲4四角に△7四歩なら▲6二角成△同金▲6三金で、ソフトの評価値-109で互角。

この手順は、△7四歩とされて桂馬が取られそうですが、▲6二角成から▲6三金と張り付いて実戦的には後手もいやな形です。

大駒を打つと2つの狙いが出来て、手が広くなることがあるようです。

大駒を打って手を広げるのが参考になった1局でした。

2六の歩の形で▲4五歩の仕掛け

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+127で互角。

実戦は▲2五歩としたのですが、ここで▲4五歩という手があるのかが気になっていました。

2六歩の形だと将来▲2五桂と跳ねることができますが、▲4五歩と突いて△同歩に▲同桂とすると2六に歩がいるままなので、先手の飛車の働きが少し鈍いのが気になります。

▲4五歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+110で互角。

△4五同歩には▲3五歩と突くのが手筋で、△同歩なら将来▲4五桂となれば▲3三歩と歩を打つことが出来ます。

ただし、2六の歩の形なので▲2四歩と突くことができず2五の歩の形に比べて先手の飛車の活用は少し劣ります。

▲3五歩△同歩▲4五桂△4二銀▲7五歩で、ソフトの評価値+252で互角。

この手順は、▲4五桂に△4二銀として次に△4四歩の狙いですが、▲7五歩と桂馬の頭を狙うのが急所です。

▲7五歩に△同歩なら▲7四歩があります。

▲7四歩に△6三金なら▲7四歩△同金▲4四角△2二角▲同角成△同金▲7二歩で、ソフトの評価値+534で先手有利。

この手順の▲7二歩は次に▲5三桂成△同銀▲7一角が狙いで先手が指せそうです。

▲7四歩に△6三角なら▲3三歩△同桂▲同桂成△同銀▲1五歩△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値+227で互角。

この手順は、▲5五桂に△8一角と逃げますと▲7四歩でソフトの評価値+1129で先手優勢。

よって▲5五桂には△同銀▲同銀△8六桂で、ソフトの評価値+368で先手有利。

まだ実戦的には大変ですが、2六の歩の形のままで仕掛けてもいい勝負のようです。

2六の歩の形で▲4五歩の仕掛けが参考になった1局でした。

慌てて寄せにいかずに駒得をする

上図は、先後逆で横歩取り青野流からの進展で▲6五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-1569で後手優勢。

対局中は、後手が少しいいとは思っていましたが、まだ先手玉の寄せが見えていない中で、どのように指したらいいか少し迷っていました。

本譜は、△4八成桂▲同玉△3九銀▲5九玉△3八飛成▲5八桂で、ソフトの評価値-768で後手有利。

この手順は△4八成桂と捨ててから△3八飛成と詰めろをかける手ですが、▲5八桂と受けたときに寄せがないと後手も忙しいです。

ここから△4八銀成▲6八玉△7六金と詰めろをかける手はあり、それで寄せきれれば問題ありませんが、たくさん駒を渡して寄せきれないと反動がきついです。

優勢から有利になったのは、後手の指し方がよくないようです。

△4八成桂では△2九成桂がありました。ソフトの評価値-1679で後手優勢。

△2九成桂と先手玉とは反対にいきますが、桂馬を取って駒得するのがよかったです。

一見ぬるいようでも次は△3八飛成があります。

△2九成桂に▲4四桂なら△同歩▲2五角△4三桂▲3六角△5五桂▲同角△3八飛▲4八桂△3九飛成で、ソフトの評価値-2096で後手勝勢。

この手順は、▲2五角と王手飛車をかけられますが△4三桂で先手の龍に当たるのが大きいです。

▲4四桂に△6二玉と逃げる手もありそうですが、後手玉にも王手が掛かる筋がたくさんあるので、△4四同歩と桂馬を取った方が分かりやすいみたいです。

△2九成桂とすると駒割りは角と金銀の2枚替えなので、ゆっくりした展開になっても駒得が活きそうです。

慌てて寄せにいかずに駒得をするのが参考になった1局でした。

大駒の遊び駒の活用

上図は、角換わりからの進展で後手が△7四龍と7一の龍が移動した局面。ソフトの評価値-177で互角。

駒割りは金香と銀の交換で先手が少し駒損していますが、後手の2二の銀が壁銀でこちらの手番なのでいい勝負のようです。

本譜は▲7一銀△6一金▲8二と△6七角成で、ソフトの評価値-714で後手有利。

この手順は、▲7一銀と引っ掛けることで後手陣に少しプレッシャーをつけたと思っていたのですが、軽く△6一金とかわされてから△6七角成とされると後手有利になりました。

部分的には▲7一銀はあるのですが、この場合は△6七角成とされるのが痛いようです。

△6七角成が痛いというのはいつでも△4九馬の筋もあるのですが、先手の6六の馬の利きが無くなるのが大きいです。

実戦も全く9三の馬が活用できなくなりました。

▲7一銀では▲6六馬がありました。ソフトの評価値-125で互角。

▲6六馬が遊んでいる馬の活用で、△6七角成を受けているので自然な手です。

また▲7五銀のような狙いもあります。

▲6六馬に△3三銀なら、▲7五銀△6五龍▲5四桂△6一金▲6二銀△同金▲6五馬△同角▲7一飛△6一桂▲6二桂成△同玉▲8二とで、ソフトの評価値+309で先手有利。

この手順は後手が壁銀を解消する手ですが、先手は▲7五銀から手厚く指して飛車を取ってどうかという展開です。

▲6六馬に△8七角成なら、▲8二とでソフトの評価値-88で互角。

この手順は、△8七角成と▲7五銀を防いだ手ですが▲8二とと遊んでいると金を活用してどうかという展開です。

これらの展開なら、9三にいた馬が活用できていい勝負だったようです。

大駒の遊び駒の活用が参考になった1局でした。

自然な形で受ける▲6七金

上図は、横歩取り青野流からの進展で後手が△5五飛と打った局面。ソフトの評価値+706で先手有利。

△5五飛は次に△5七桂成の狙いですが、ここでの受け方があまりよくなかったようです。

本譜は▲4八金だったのですが、そこで△3八歩でソフトの評価値+26で互角。

この手順は▲4八金と5七の地点を補強したのですが、そこで△3八歩ならだいぶ先手が形勢を損ねていたようです。

△3八歩▲同銀△2八歩▲3七桂△同桂成▲同銀△6六桂で王手金取りの筋があります。

先手の駒組みがいつでも△6六桂があるので気を付けないといけないです。

▲4八金では▲6七金がありました。ソフトの評価値+550で先手有利。

この手は、将来の△6六桂を防ぎつつ5七の地点を守る自然な手です。

▲6七金以下△8五飛▲同桂△2八歩▲同銀△5五角▲4六歩△同角▲2七飛で、ソフトの評価値+724で先手有利。

この手順は、後手が飛車と角の交換から△2八歩と打って△5五角で△2八角成と△9九角成を狙う手ですが、▲4六歩が受けの手筋です。

△4六同角と取らせて▲2七飛が受けがうっかりしやすいです。

△2八角成と△5七角成を防ぎつつ▲2三飛成も狙っています。

別の手で△8五飛▲同桂△5五角なら、▲5六金△1九角成▲4五金△2九馬▲3一とで、ソフトの評価値+610で先手有利。

この手は単に△5五角と打つ手ですが、▲5六金が力強い手でこれもなかなか浮かびません。

△1九角成に▲4五金と守りの金が中段に浮きますが、以下▲3一とと攻め合いで勝負みたいです。

先手は飛車が2枚あるので、敵陣に飛車を下ろせば攻め手には困らない形です。

自然な形で受ける▲6七金が参考になった1局でした。

角換わり腰掛銀の仕掛け

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で△6五歩と突いた局面。ソフトの評価値-19で互角。

先手は▲2八飛▲4七金型に対して後手が先に仕掛けた局面です。

実戦では少し受け重視の指し方をしました。

本譜は、▲6八飛△6六歩▲同飛△6五歩▲6八飛△3一玉▲8八玉△2二玉▲6四歩△8六歩▲同歩△5九角で、ソフトの評価値+55で互角。

この手順の▲6八飛はあまり見ない手ですが、似たような局面で後手の方から△4二飛とされたことがあったので試してみました。

▲6四歩は後手から△6四角と打つのを防いだ手で、後手の金と銀をくぎ付けにする意味はありますが、6筋に歩を打てなくなるので効果は不明です。

以下8筋を突き捨てて△5九角と打たれましたが、▲6九飛△7七角成▲同金△7五歩▲同歩△5八銀で、ソフトの評価値-150で互角。

この手順は、後手は角と銀の交換で少し駒損ですが、先手玉が薄く後手玉が固いのでいい勝負のようです。

やはりこのような局面は後手は少し駒損でも攻めに出た方がいいみたいで、先手が攻める展開になってないので、当面受けに辛抱する展開です。

受けの展開がいやなら▲6八飛では▲4五歩がありました。ソフトの評価値+15で互角。

▲4五歩は後手の△6五歩に手抜いての攻め合いの手です。

おたがいの玉の位置の違いがどの程度影響するかですが、先手玉は▲7九玉と深い位置に対して後手は△4二玉と少し4筋に近い位置にいます。

ただし後手はバランスがいいのに対して、先手は▲4七金とやや上ずっています。

▲4五歩以下△6六歩▲同銀△8六歩▲同歩△4五歩▲5五銀左で、ソフトの評価値+2で互角。

この手順は、先手の守りの銀が▲5五銀左と出て攻める手で、△4二玉が先手の攻めに近い位置なので、実戦的にはまだ難しいですが、先手の主張が通っている感じです。

角換わり腰掛銀の仕掛けが参考になった1局でした。

角でただの桂馬を取らずに守りの金と交換する

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で相穴熊からの進展で後手が△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+526で先手有利。

対局中は、角交換して▲2四飛とするのは居飛車の狙いの展開なので先手が指しやすいと思っていました。

ただし、後手が△5五歩と突いたので次に△5六歩に▲同銀でも▲6六銀でも△4六飛の筋がうるさいです。

本譜は、▲2三飛成△5六歩▲6六銀△4六飛▲3三龍△6五歩で、ソフトの評価値-13で互角。

この手順は、先手が先に飛車が成って桂得しているのですが、後手の△6五歩が味がよくて、▲同銀なら△5七歩成▲同金△4九飛成で、金と銀の連携が崩れます。

よって▲7七銀に△5五角と中央に角を打たれて、ソフトの評価値-80で互角とはいえやや先手不満です。

▲2三飛成では▲5一角がありました。

▲5一角△5二飛▲6二角成△同飛▲5四歩で、ソフトの評価値+499で先手有利。

普通は△5二飛には▲3三角成ですが、△5六歩▲6六銀△1五角▲3四飛△3三角▲同飛成△6五歩▲5三歩△同飛▲同龍△同金で、ソフトの評価値+554で先手有利が自然ですが後手の飛車も捌けます。

これも候補手の1つだったのですが、ソフトの推奨手は▲6二角成と金を取る手でした。

取れる桂馬を取らずに金を取るのは全く見えていません。

以下△同飛に▲5四歩と垂らすのが厳しいです。

指されてみればなるほどという手で、先手から見ると後手の飛車が攻めに活用できていないのが大きいです。

▲5四歩以下△5六歩▲6六銀△5七歩成▲同銀△5二歩▲2二飛成△6一飛▲3三龍で、ソフトの評価値+511で先手有利。

この手順は、後手が5筋を歩を切って△5二歩と受けたのですが、以下▲3三龍と桂馬を取って先手指せそうです。

角でただの桂馬を取らずに守りの金と交換するのが参考になった

意外と厳しい△9五歩

上図は、先手が早繰銀からの進展で後手が△9五歩と突いた局面。ソフトの評価値-379で後手有利。

早繰銀の展開だと、後手の8一の桂馬と先手の7九の銀の交換になることがあります。

本局もその展開で先手が少し駒損ですが、6四に馬を作って手厚いのと後手が歩切れなので、先手が少し指しやすいと思っていました。

しかし後手の△9五歩が意外と厳しかったようです。

どうも形勢判断が間違っていたようです。

実戦は△9五歩▲同歩△同香▲同香△9八歩で、ソフトの評価値-367で後手有利。

この手順は、▲9五同歩とすると後手が△同香と香車を捨ててから△9八歩と垂れ歩をする手です。

この局面は銀と桂香の交換で2枚替えですが、後手の陣形が固すぎて先手が簡単には勝てないです。

少し気になったのは、▲9五同歩で悪いのなら▲7四歩から▲7三歩成を見せてどうかという展開です。

△9五歩▲7四歩△9六歩▲9八歩△8六歩▲同歩△8八歩で、ソフトの評価値-384で後手有利。

この手順は、▲9八歩と受けた手で▲7三歩成から▲6三とが間に合えばいいのですが、△8八歩が厳しいです。

△8八歩▲同玉△6九角▲2八飛△6一飛▲7五馬△2七銀▲4八飛△3六銀成で、ソフトの評価値-823で後手優勢。

この手順は△6九角が急所で、▲2八飛の受けには△6一飛が味がいい手で▲7五馬に△2七銀が厳しいです。

以下△3六銀成のような展開になると、後手は4枚で囲って守りは固く後手の理想的な展開です。

最初の局面の△9五歩で先手が悪いということは、それ以前に先手の駒組に問題があったのかもしれません。

意外と厳しい△9五歩が参考になった1局でした。

受けと攻めの手の▲4八香

上図は、先手雁木からの進展で後手が△1九とと香車を取った局面。ソフトの評価値-55で互角。

この局面は先手の桂得ですが、先手の飛車が狭く使いづらいので少し模様が悪いかと思っていました。

次に後手から△4六香と厳しい手があるので、どのように受けるかですが本譜の進行はまずかったです。

本譜は▲2七飛△2六歩で、ソフトの評価値-808で後手優勢。

対局中は、▲2七飛として△2六歩と歩切れにさせるのが味がいいと思っていましたが、▲2八飛には△2三香と飛車を封じ込められて、後手から△2七歩成や△3七歩成があって先手が苦しいです。

▲2七飛では▲4八香がありました。ソフトの評価値-126で互角。

▲4八香は見えてはいたのですが、△4六香を受けた手にしか見えず△1八ととゆっくり指されて悪いのかと思っていました。

▲4八香に△1八となら▲4四歩で、ソフトの評価値-171で互角。

△1八とに▲4四歩がうっかりしやすい手です。

▲4八香は△4六香を受けただけの手ではなく、▲4四歩と攻める手も見ていました。

▲4四歩に△同歩なら、▲同飛△同角▲同香△4三歩▲1二角△2三歩▲6五歩△同銀▲3五歩△同銀▲4三香成△同金▲2五桂で、ソフトの評価値-31で互角。

この手順は、部分的には飛香と角の交換で先手が駒損ですが、実質的には飛桂と角香の交換で、先手は2枚の角で後手陣に迫れるかという展開で、本譜の飛車が抑え込まれる展開よりはるかにいいです。

最初の局面で特に大駒の使い方の悪い手を指すと、一手で形勢が大きく不利になります。

このあたりに気を付けて指せば、違った展開になりそうな感じです。

受けと攻めの手の▲4八香が参考になった1局でした。