できるだけ底歩を打たせない

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形で5九の飛車が△2九飛成と桂馬を取った局面。ソフトの評価値+298で互角。

駒割りは桂と香の交換でいい勝負ですが、先手の5四の歩の拠点が大きく少し先手が指しやすい感じがします。

本譜は▲5二角成△5一歩で、ソフトの評価値-69で互角。

対局中は、▲5二角成とするのは含みが多く自然な一手だと思っていたのですが、△5一歩と底歩を打たれると少し後手陣が引き締まった感じがします。

△5一歩に▲同馬は△同銀▲同龍△2四角で、ソフトの評価値-415で後手有利。

この手順は、▲5一同馬と底歩を取ったのですが、△2四角が攻防の一手で以下▲7一龍△同玉▲5七香のような手はありますが、そこまで急いで指すのは本筋でないような気がします。

△5一歩には▲6三馬△同銀右のような手もあるのですが、ちょっとはっきりしない感じです。

▲5二角成では▲5九香がありました。ソフトの評価値+167で互角。

香車は下段から打ての▲5九香ですが、これで後手の金か銀と先手の香車の交換はほぼ確定みたいな手です。

▲5九香に△1九龍なら、▲5二角成△5一歩▲6三馬△同銀右▲5三歩成で、ソフトの評価値+758で先手有利。

この手順は、△1九龍に▲5二角成とためるのが少しうっかりしやすい手で、単に▲5三歩成もありますが△同銀▲同香成△同金で4三の角にあたり少し先手が忙しくなります。

△5一歩と底歩を打った時に▲6三馬から香車の効果で▲5三歩成と攻めが継続できそうです。

振り飛車の粘り方でよく△5一歩という底歩があって、手順に底歩を打たせて固くなるというのは先手としては避けたいです。

底歩を打たせても攻めが継続できればいいのですが、継続できないと後手陣を突破するのに意外と手数がかかります。

できるだけ底歩を打たせないのが参考になった1局でした。