左美濃の△8八歩の受け方


上図は、後手雁木に対して先手が左美濃からの進展で△6二玉と5一の玉が移動した局面。ソフトの評価値+730で先手有利。

対局中は、少し攻め込んでいるので先手が指せていると思っていましたが、後手も軽く△6二玉とされる手は見えていませんでした。

本譜は△6二玉に▲5五桂△4二金左▲6三桂成と進みましたが、▲5五桂は評価値があまりよくなく、手としては少し重たかったようで、4五の銀が捌ききれていません。

▲5五桂では▲4四歩がありました。

▲4四歩△5四銀左▲同銀△同歩▲4三銀△8八歩で、ソフトの評価値+680で先手有利。

この手順は、▲5五桂を打たずに▲4四歩と打って以下銀交換から▲4三銀と打ち込む展開です。

4五の銀が持ち駒になって▲4三銀と打ち込むのは一つの理想的な攻めです。

これに対して△8八歩と打つのがいやな手です。

一見先手がずっと攻めていたので気持ちはいいのですが、先手玉は△8八歩が入るだけで少しいやな形になります。

左美濃の急戦形の玉は、少し守りが弱いので慎重に受けないといけません。

△8八歩▲7七桂で、ソフトの評価値+402で先手有利。

実は▲7七桂でソフトは▲8八同玉が推奨手で、以下△8四桂に▲6八桂を指摘しているのですが、以下△9五歩と攻められて自信がありません。

▲6八桂で△7六桂を防ぐのは分かりますが、壁になって逃げ道がなくなるのでとても指す気がしません。

端を攻められても、8四の桂がいなくなれば▲5六桂として逃げ道ができるみたいですが、感覚的に浮かびません。

よって△8八歩には▲7七桂で受けてどうかという形です。

意外とこの形は、先手玉を攻めるのは面倒かもしれません。

▲7七桂に△7五歩は、後手陣も弱いので指しづらいです。

よって▲7七桂に△6五桂打で、以下▲5二銀成△同玉▲8六桂△6三銀打で、ソフトの評価値+429で先手有利。

この手順は、後手の玉と飛車の位置が少し悪く▲8六桂と攻防に打てば先手の陣形も固くなります。

左美濃の△8八歩の受け方が参考になった1局でした。