上図は、先後逆で角換わりからの進展で▲5四馬として5三の馬が歩を取った局面。ソフトの評価値+357で先手有利。
後手玉は9二に飛車がいるので▲3二成桂には△同飛で詰みませんが、いつでもこの筋があるので強い戦いにはできません。
また▲3二成桂△同飛▲同馬△同玉▲8二飛の筋や、▲8一馬など先手には指したい手があります。
後手は大駒を使いたいのですが、先手陣が低い構えで打ち込む場所が少ないです。
また3二に歩がいるので△3七歩と打つことができません。
本譜は△9三桂と跳ねたのですが、▲2五歩だったらソフトの評価値+678で先手有利。
△9三桂と跳ねる手は△8五桂があるので味のいい手ではありますが、この場合は▲2五歩で△同桂なら▲8三銀があり△6二飛に▲4四馬の王手飛車がかかります。
▲2五歩に△同銀なら、金と銀のバランスが崩れるので▲4二銀ともたれると後手が悪いようです。
△9三桂では△4八歩がありました。ソフトの評価値+310で先手有利。

△4八歩は、先手の3八の銀と4九の金の連絡をなくす手です。
取っても逃げても味の悪い形になります。
このような手は、持ち駒の歩に意識がないと指しにくいかもしれません。
△4八歩▲同金△3九飛▲4九金△1九飛成▲8一馬△6五角で、ソフトの評価値+139で互角。

この手順は、△3九飛から△1九飛成とした手で、少しですが先手玉にプレッシャーをかけます。
▲8一馬には攻防に△6五角と打つのが実戦的な手です。
狙いは△4三角ですが、△3八角成と切る手もあります。
△6五角▲9二馬△同香▲4二飛△3一金▲5二飛成△4一香で、ソフトの評価値+58で互角。
この手順は、▲9二馬から▲4二飛と詰めろをかけた手ですが、△3一金から△4一香と粘りにでる手です。
△4一香と打てるのは、△1九飛成と香車を取った効果です。
このように粘られると先手も大変そうです。
歩を使って陣形を崩すのが参考になった1局でした。