上部に逃がさない▲8五金

上図は、横歩取り青野流からの進展で7六の銀が△6七銀成と歩を取った局面。ソフトの評価値+3055で先手勝勢。

対局中は、8一の馬と6六の香と6八の角がいるので、うまくいけば後手玉は即詰みかと思っていました。

本譜は、▲7五桂△8四玉▲6一香成で、ソフトの評価値-246で互角。

この手順は、▲7五桂に△8四玉で後手玉に即詰みはなく、上部に逃がすような攻め方なので複雑になっています。

▲7五桂に△9四玉以外の△8四玉と△7四玉で詰みません。

▲6一香成と金を取りましたが、6筋の香車の利きがなくなって失敗です。

▲7五桂では▲8五金がありました。ソフトの評価値+2309で先手勝勢。

今見ても▲8五金は後手玉の逃げ道を封鎖する詰めろで自然な一手に見えるのですが、対局中は全く見えていませんでした。

このあたりの直感が毎回悪いようで、詰み筋が部分的に見えたら王手で追うのが悪い癖です。

評価値が勝勢の局面を決め切らないのでは、勝てそうな将棋も勝てなくなります。

▲8五金以下△5七成銀▲同角△同龍▲同玉△5五飛▲5六歩△8五飛▲9六銀で、ソフトの評価値+2799で先手勝勢。

この手順は、後手が△5七成銀から飛車で8五の金を取って受けたのですが、▲9六銀が手堅いです。

先手玉は、飛車と桂馬の打ち込みに気を付ければまだ大丈夫です。

▲9六銀△8九飛成▲8八飛△同龍▲同銀△7八飛▲8五飛△8四金▲9五桂△9四玉▲8六桂まで。

この手順は、後手は飛車交換から△7八飛として次に△6八角▲4八玉△5九角成▲同玉△6九金▲同玉△6八金の詰めろを狙ったのですが、▲8五飛が少しうっかりしやすい手で、以下桂馬を打って詰みです。

上部に逃がさない▲8五金が参考になった1局でした。