上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、▲4四歩と歩を取った手に△同銀とした局面。ソフトの評価値+412で先手有利。
数手前に後手が△3五歩と位を取った手に▲2五歩△3三角としてから3間飛車に振ったのに対して、先手が▲4五歩と仕掛けた進展です。
先手は軽く動いた形ですが、今後はどのような形で仕掛けるかという局面です。
本譜は▲5六銀だったのですが、△4二飛ならソフトの評価値+63で互角。

▲5六銀は4七の銀のままでは、少し攻めづらいので上がった手で自然な一手だと思っていましたが、△4二飛とされると先手が仕掛けづらいみたいです。
△4二飛に▲3六歩は、△同歩なら▲3四歩△2二角▲2四歩のような手もありますが、▲3六歩には△4五銀のような手があり、後手に捌かれそうです。
また先手はここからゆっくり指すと、△5四歩から△5五歩と伸びてきそうです。
▲5六銀では▲4五歩がありました。
▲4五歩△同銀▲3三角成△同飛▲2四歩で、ソフトの評価値+338で先手有利。

この手順は、▲4五歩から角交換して▲2四歩とする手です。
ぱっと見でかなり指しづらい手の流れですが、ソフトはこれを推奨しています。
▲2四歩に△4六歩なら、▲3八銀△6五角▲4八金で、ソフトの評価値+342で先手有利。
この手順は、△4六歩に▲3八銀とされると先手をもつとこれだけで失敗かと思いがちですが、そうでもないようで△6五角にさらに▲4八金と辛抱して先手が指せるというのが全く浮かびません。
▲4八金の意味は、▲4八金で▲2三歩成なら△3八角成▲同飛△2三飛を防ぐ意味です。
急戦形で、△4六歩に▲3八銀と引く手や5八の金が▲4八金とする手はなかなか指せないですが、▲2三歩成や▲2二角を楽しみにする狙いのようです。
急戦には徹底的に攻める意味の指し方と、軽く仕掛けてやや受け身に回って振り飛車の動きを抑えてからポイントを上げるような指し方があるようですが、この変化は後者のようです。
やや意外な仕掛け方が参考になった1局でした。