2筋をあける▲4八銀

上図は、横歩取りの勇気流からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値±0で互角。

横歩取りの勇気流はほとんど指すことがないのですが、このときは気分的に▲6八玉と早い段階で指してみたくなりこの展開になりました。

ただし、事前に調べて指すということはほとんどなくこのあたりは準備不足ですが、棋譜を並べても解説がなければほとんど理解できません。

その戦法の専門書を読めば理解が深まると思いますが、そこまではしていません。

△7三桂と跳ねた局面は、△6五桂と跳ねると5七の地点が弱いのが気になりました。

実戦は△7三桂以下▲4八金△5二玉で、ソフトの評価値-130で互角。

対局中は、▲4八金はあまり見たことがないのでいい手ではないだろうとは思っていましたが、△5二玉とされると互角とはいえ少し評価値が下がったようです。

5七の地点を守るなら▲4八銀が自然ですが、この瞬間は先手玉が壁になるのと2筋が手薄になるので指せませんでした。

▲4八金と上がると3九の銀も使いづらいのでやや損をした感じです。

▲4八金では▲4八銀がありました。ソフトの評価値+27で互角。

▲4八銀という手は初見では指せないような感じがします。

特に横歩取りは激しい展開になりやすいので、やりそこなうと形勢に大きく影響します。

▲4八銀には△5二玉に▲3七桂がソフトの推奨手ですが、△5二玉で△2八歩や△2七歩が気になります。

▲4八銀以下△2八歩▲3七桂△2九歩成▲4五桂△7七角成▲同金△7五飛▲5三桂成△3三歩▲2四飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+941で先手優勢。

この手順は、△2八歩から△2九歩成としてと金はできますが、▲4五桂から▲5三桂成とするとさすがに先手優勢です。

▲5三桂成は次に▲3二飛成△同銀▲4二金まで詰みの狙いです。

よって△3三歩と受けましたが、▲2四飛から▲2九飛とと金を取れれば先手優勢です。

△3三歩では△3三金もありますが、▲同飛成△同桂▲6六角が厳しいです。

▲4八銀に△2七歩なら▲3七桂△5二玉▲3三角成△同桂▲2四飛△2二銀▲7七金△3六飛▲3四歩△1五角で、ソフトの評価値+130で互角。

この手順は、△2七歩には受けずに▲3七桂と跳ねる手で、5三の地点を守る△5二玉に角交換をしてから▲2四飛と回る展開です。

△2二銀の受けに形はあまりよくありませんが、▲7七金として△3六飛とすれば3筋の歩が切れたので▲3四歩として桂馬を狙います。

その手に対して後手も△1五角と3七の地点を狙う形でいい勝負のようです。

このあたりは、実戦感覚をつかまないとなんとも言えない展開ですが、少し危ない感覚で指した方がバランスがとれているのかもしれません。

2筋をあける▲4八銀が参考になった1局でした。