急いで攻めずに力をためる▲8五歩

上図は、後手雁木からの終盤戦で△4四同金直と歩を取った局面。ソフトの評価値+322で先手有利。

この局面は、駒の損得は互角ですが先手が歩切れなので攻めを繋ぐのが大変かと思っていましたが、先手有利だったのは気がつきませんでした。

実戦は▲6五金に△4三歩で、ソフトの評価値+84で互角。

この手順は、▲6五金と繰り出して攻めの数を増やしたつもりだったのですが、△4三歩が先手の角道を遮断する手で全く見えていませんでした。

△4三歩には▲6四桂としましたが、△同金▲同金△6三歩でソフトの評価値-196で互角。

この手順は、▲6四桂から金と桂馬の交換で先手が少し駒得も、△6三歩と催促されると先手も忙しいです。

▲6五金では別の指し方があったようです。

▲6五金で▲8五歩でがありました。

▲8五歩△6三銀左▲7四桂△3五角▲8四歩で、ソフトの評価値+669で先手有利。

この手順は、眠っている8九の飛車を活用する▲8五歩です。

後手の△6三銀左は手の広いところですが、△4三歩なら▲6五歩と伸ばして▲6四桂を狙う展開で、△6三歩と受ける手はありますが▲6六桂で後手は受け一方になりそうです。

後手は受けてもきりがないので以下△3五角として△5七とと楽しみに下駄を預けます。

以下▲8四歩としてどうかという展開です。

▲8四歩△8二歩▲4五桂△同金直▲6二桂成△同玉▲7四銀で、ソフトの評価値+1405で先手優勢。

この手順は、やや先手がうまくいきすぎですが△8二歩と受けた手に遊んでいる3七の桂馬を▲4五桂と跳ねて捨ててから▲6二桂成から▲7四銀と張り付く手です。

このような展開になると、先手の攻めを切らすのは大変のようです。

一見▲8五歩のような手はぬるいようですが、後から少しずつと効果が出てきそうな手のようです。

8筋を伸ばしたことで後手陣はだいぶ狭くなった感じです。

急いで攻めずに力をためる▲8五歩が参考になった1局でした。