上図は、後手雁木からの進展で△4二歩と打った変化手順です。ソフトの評価値+1590で先手優勢。
実戦では△4二歩で△3三金だったので△4二歩は変化手順です。
△4二歩は▲4三桂成に△同歩をみせた手ですが、2段目に歩を受けるただ受けただけの手なので終盤で指す手ではないというのが人間の感覚だと思いますが、△4二歩がソフトの推奨手です。
推奨手といっても、後手の方が形勢が圧倒的に悪いので粘る手という意味です。
ただ△4二歩に対して先手がどのように指すかは結構迷います。
厳しく寄せにいくか、少し湾曲的な手を指すかなど手が広いです。
厳しく指すなら▲4三桂成△同歩▲4四歩△8七桂▲8八玉△5四角成で、ソフトの評価値+1372で先手優勢。

この手順は、▲4三桂成から▲4四歩で△同歩なら、▲3四角△4二玉▲3二金△5一玉▲4四飛の攻めが狙いです。
よって後手は△4四同歩とせずに△8七桂と先手からすると少しいやな手を出します。
△8七桂に▲同金なら△6七飛成がありますので▲8八玉ですが、△5四角成まで進みます。
この局面が先手が少し危ないようでもまだ意外としっかりしていると思えばこの展開になりますが、後手も△5四角成と攻防に馬を利かせる形なので、悪いなりに粘れそうです。
▲4三桂成では▲6二歩もありそうです。
▲6二歩△8一飛▲6一銀で、ソフトの評価値+1428で先手優勢。

この手順は、▲6二歩として後手の飛車の直通を受ける手です。
▲6二歩に△同飛なら▲6三歩の意味で△同金なら、▲4三桂成で受けなしです。
よって後手は▲6二歩に△8一飛としますが、▲6一銀が少し見えづらいです。
▲6一銀△5一金▲4三桂成△同歩▲2四歩で、ソフトの評価値+1581で先手優勢。
この手順は△5一金と少し薄い受けですが、金を取ってから▲2四歩と攻め筋を増やして先手優勢です。
▲6一銀△4一銀▲2四歩△同歩▲2三歩で、ソフトの評価値+1791で先手優勢。
この手順は△4一銀と埋めて粘る形も、▲2四歩から▲2三歩と攻め筋を増やして先手優勢です。
厳しく指しても湾曲的に指してもどちらも先手優勢ですが、仮に実戦で△4二歩と指されたらどのように指すかはそのときにならないと分かりません。
結局は直感で決まるように思います。
優勢な局面からどう指すかが参考になった1局でした。