上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7二金と上がった局面。ソフトの評価値+102で互角。
先手はトーチカに囲って囲いが完成しているので、ここから動く手を考えるのかもう少し玉の駒組みを進めるのか方針が分かれるところです。
先手の5七の銀が浮いている状態で、▲6八銀と引けば駒の連結はとれますが後手からいつでも△6六歩▲同歩△同角から△3九角成とされる筋が気になります。
対局中は、5七の銀を攻めに使えないかと思って▲6八飛と回りました。
実戦は、△7二金以下▲6八飛△2二飛▲6六歩△2四歩▲6五歩△2五歩▲2七歩△2四角で、ソフトの評価値-181で互角。

この手順は、▲6八飛から▲6六歩と突く手で▲6六歩に△同歩なら▲同銀で、ソフトの評価値+128で互角。
この手順の▲6六歩に△同歩▲同銀は、先手の銀が活用できますので互角ですが飛車を6筋に回った手が活きそうです。
よって後手は▲6六歩の前に△2二飛と回って次に△2四歩からの飛車の捌きを狙います。
△2二飛に▲2八飛としては先手が手損になりますので予定通り▲6六歩と突きましたが、後手も△2四歩とします。
以下▲6五歩に△2五歩に▲2七歩は仕方ないところですが、△2四角を少しうっかりしていました。
5七の銀が浮いているのを狙った手で、実戦は▲6七飛と受けましたが△3五歩▲同歩△同角で、ソフトの評価値-218で互角。
先手の6筋から動く手より後手の2筋と3筋から捌く手の方が早いみたいで、先手の構想がいまひとつだったようです。
後手の玉の周辺の駒が低い形なので、先手が6筋から動いてもあまり駒にあたりません。
やや先手の指し方がまずかったようです。
▲6八飛では▲9八香がありました。
▲9八香△6二金左▲9九玉で、ソフトの評価値+101で互角。

この手順は、先手は7七に桂馬が跳ねて9筋の歩を突いている状態で穴熊に囲う手です。
自分の使っているソフトは、トーチカに組んだらほとんどと言っていいほど穴熊に組み替えます。
人間の感覚ではトーチカから銀冠の進行はよく見られるのですが、ソフトは銀冠を好まずトーチカから穴熊に組みたがるようです。
感覚的に穴熊が固く見えないのと、ここからどのような方針で指すかがぱっと見で浮かばないので、時間をかけて考えたいところです。
これはまた別の機会の書きます。
トーチカに囲った後の指し方が参考になった1局でした。