上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形で▲7五歩と突いた局面。ソフトの評価値-179で互角。
この局面は、先手が石田流の構えを目指した手ですが、お互いに穴熊なのが珍しい展開です。
後手はまだ穴熊が完成していないので、△2二銀としました。
本譜は△2二銀▲6六飛△7二飛で、ソフトの評価値-27で互角と進みましたが、△7二飛では△4五歩がありました。ソフトの評価値-211で互角。

実戦の▲7五歩にどこかのタイミングで△7二飛とするのはたまにあるのですが、ちょっとした形の違いでこの場合は必要なかったようです。
先手は、▲7五歩と位を取ったら▲6六飛から▲7六飛と目指すのは理想形の一つですが、▲6六飛には△4五歩がありました。
△4五歩に▲3六飛なら、△7七角成▲同桂△5二金▲6一角△5一金寄▲5二角成△同金▲3四飛△4三金▲3六飛△1四角で、ソフトの評価値-510で後手有利。
この手順は、▲3六飛から先手が暴れる展開ですが、後手は角交換してから△5二金と4三のスペースを受けます。
以下▲6一角は△8八角に▲5二角成△同金に▲8九金や▲9八金を用意した手ですが、△5一金寄から角と金の交換をして△1四角とすれば後手が指せそうです。
△4五歩には先手は別の対応もありそうですが、角交換の形になれば先手は角の打ち込みを気にしないといけないので、あまり面白くなさそうです。
先手はこのタイミングで▲6六飛は少ししづらいのです。
よって▲7五歩には△2二銀▲3九金としますが、そこで△5二金右でソフトの評価値-82で互角。

この手順は、▲6六飛とせずやや持久戦模様の展開ですが、最後の△5二金右が少し指しづらいです。
先手が浮き飛車から飛車交換になると後手陣は1段金でないと飛車の打ち込みが気になります。
そのような考えから6一の金はできるだけ動かさないという感覚だったのですが、私の使っているソフトは対振り飛車にはどのような戦型にも△5二金右と早い段階で上がっています。
早い段階で上がっても対応できるということだと思います。
最近は早めに金を上がるようにしていますが、棋風というのはそう簡単には変わらないので、少しずつ意識したいです。
対浮き飛車模様の受け方が参考になった1局でした。