上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△8四桂と打った局面。ソフトの評価値+432で先手有利。
駒割りは金と銀の交換でほぼ互角ですが、後手玉は6二の銀が壁になっているため先手が指せているようです。
ただし△8四桂も次に△7六桂と跳ばれると先手玉は危ないので受ける一手です。
本譜は▲6七金△9五歩▲9三歩で、ソフトの評価値+705で先手有利。
この手順は、▲6七金と盤上にある駒を動かして持ち駒を節約する受けですが、△9五歩に▲9三歩と次に▲9四桂からの詰めろをかけて先手が指せるようです。
しかし、▲6七金には△1九馬という手があり以下▲9四歩ならそこで△9八歩で、ソフトの評価値-183で互角。

この手順は、▲6七金に△1九馬と香車を取る手がうっかりしやすく、数手前に▲9五歩と突いたからには▲9四歩と取りますが、そこで△9八歩が厳しいです。
先手は9筋が手薄なので対応が難しいです。
△9八歩に▲同香なら、△9七歩▲同香△9六香で、ソフトの評価値-237で互角。
このような展開になれば、▲6七金と上がった手があまり活きていない感じです。
なお△1九馬に▲8五歩と桂馬を取りにいくのは、△8六香▲8七桂△9六銀で、ソフトの評価値-378で後手有利。
この手順は、玉頭に香車を打たれると先手玉はかなり危ない形になります。
▲6七金では▲8七金がありました。ソフトの評価値+578で先手有利。

▲8七金と金冠の形で受ける手があったようです。
8七に金を埋めると玉頭がかなり手厚くなった感じがします。
金を受けに使うと、攻めるときに詰めろがかかりにくいと思って指せなかったのですが、ここはしっかり受けるべきだったようです。
▲8七金に△9五歩なら▲9三歩で、ソフトの評価値+621で先手有利。
この▲9三歩は持ち駒に金がなくても詰めろになっていて、▲9三歩に△1九馬なら、▲9四桂△9三玉▲8二角△9二玉▲9一角成△同玉▲9二歩△同玉▲8二飛△9三玉▲8五桂△9四玉▲9二飛成△9三桂▲同桂成△同桂▲9五香△同玉▲9三龍△9四歩▲9六歩以下詰み。
手順の▲8二角に△9四玉なら▲9五香△同玉▲9六歩△同桂▲同金△同玉▲9七飛以下詰み。
よって▲9三歩には△同香ですが▲8五桂で、ソフトの評価値+464で先手有利。
先手は玉頭を厚くしてから端を攻めれば先手指せそうです。
金冠で玉頭を厚くするのが参考になった1局でした。