後手玉の位置で飛車交換を目指す


上図は、横歩取り青野流からの進展で△4四銀と3三の銀が上がった局面。ソフトの評価値-43で互角。

△4四銀は先手が浮き飛車なので飛車の動きをけん制する指し方で、飛車の動きが狭くなることのプレッシャーを与えています。

後手は△5四角と打つ手や△7四歩など飛車に働きかける手が目に見えているのに対して、先手がどのように指すかいう局面です。

本譜は▲7七桂△5四角▲5六飛△7四歩で、ソフトの評価値-159で互角。

この手順は、▲7七桂と跳ねて△5四角には▲5六飛として△6五角には▲同桂と取れる形にしたのですが、△7四歩と突かれます。

先手はゆっくりしていると△7五歩から△7六歩と桂馬の頭を狙う手がありますので、それまでに先手が手を作れるかという局面になります。

実戦ではここから▲1五歩で、ソフトの評価値-201で互角と進みましたが、最初の局面では別の指し方があったようです。

▲7七桂で▲8六飛で、ソフトの評価値-68で互角。

▲8六飛に△8五歩なら▲5六飛△7四歩▲7七銀△3四角▲7六飛△3三桂▲4六歩で、ソフトの評価値+178で互角。

この手順は▲8六飛と飛車交換を目指した手に△8五歩として以下△3四角と先手の飛車を目標に指す展開ですが、意外と先手の飛車も捕まらずに互角のようです。

▲8六飛に△同飛なら▲同歩△2六歩▲同歩△2九飛で、ソフトの評価値+220で互角。

この手順は、後手は飛車交換から△2六歩と歩を合わせてから△2九飛とする手です。

△2六歩を合わせずに単に△2九飛としても▲3九飛があります。

△2六歩▲同歩といれてから△2九飛とすると▲3九飛には△2六飛成で先手が悪いと思っていました。

しかしよく見ると、△2六飛成には▲1五角があって以下△同龍▲同歩で、ソフトの評価値+660で先手有利。

この形では4二の玉が王手龍の展開で後手がまずいです。

このような展開であれば、最初の局面では▲8六飛があったようです。

後手玉の位置で飛車交換を目指すのが参考になった1局でした。