上図は、先後逆で先手が角交換振り飛車からの進展で8三のと金を▲7二ととした局面。ソフトの評価値-99981で後手勝勢。
▲7二とは、先手玉は受けが効かないので形作りみたいな手です。
先手玉をどうやって寄せるかという局面ですが、ここからの数手はまずかったです。
本譜は△3六歩▲同玉△3五銀打▲同飛△同銀▲同玉△2八馬▲3七銀△4五飛▲2六玉で、ソフトの評価値-2357で後手勝勢
この手順は、△3六歩から△3五銀打として飛車を取った展開ですが、先手玉を寄せることができず、▲2六玉と進めばまだ後手が勝勢ですが手の流れが悪いです。
ここでは2通りの寄せ方があったようです。
1つは▲7二とに△4五桂がありました。
△4五桂▲4六玉△2八馬▲3七角△5五銀打で、ソフトの評価値-99990で後手勝勢。

この手順は△4五桂と王手をする手で、なぜか対局中は全く見えていませんでした。
△4五桂に▲同銀なら△同銀で先手玉は受けなしなので▲4六玉と逃げますが、△2八馬に▲3七角と打たせて△5五銀打がうっかりしやすい手です。
△5五銀打▲同飛△同銀▲同玉△3七馬▲同桂△5四飛▲4六玉△5五角▲3六玉△3七角成まで。
この手順は5五の地点で飛車を取ってから、△3七馬から△5四飛と詰ます手で、指されてみればなるほどですが実戦では少し詰ましにくい手順です。
中段玉を飛車と角で詰ますというのが少ないためです。
なお手順の△2八馬の王手に▲3七飛は△同馬▲同玉△3六飛▲同玉△3五銀打まで。
この手順は、△3六飛と捨ててから△3五銀打でぴったりです。
最後の△5五銀打に▲3六玉なら、△3七桂成▲同桂△4五銀▲同桂△3五歩▲2六玉△3七角まで。
この手順は、角を取ってから△4五銀として以下△3五歩から△3七角でぴったりです。
もう1つは▲7二とに△3六歩がありました。ソフトの評価値-99982で後手勝勢。

この手順は、実戦と同じ手ですが対局中は先手玉に詰みが見えていませんでした。
しかし少し手数はかかりますが△3六歩で以下詰んでいるようです。
これはまた別の機会に書きます。
どのような手順で寄せるかが参考になった1局でした。