端攻めを手抜いた変化


上図は、横歩取り青野流からの進展で▲1四歩と突いた局面。ソフトの評価値-342で後手有利。

対局中は後手から△7六歩の筋があるので先手が少し苦しいと思っていました。

▲1四歩は△7六歩がくるまえに少しでも動いて、局面を打開するための手です。

実戦では△1四同歩だったのですが、△7六歩を気にしていたので少し意外でした。ソフトの評価値-91で互角。

変化手順の△7六歩はあまりいい手ではないようだったのですが、先手の対応がいまひとつ分かっていませんでした。

△7六歩▲1三歩成△7七歩成▲同銀△6五角▲1二歩で、ソフトの評価値+280で互角。

この手順は、△7七歩成と桂馬を取ってから△6五角として飛車と角の交換をする狙いです。

△6五角で先手が悪いと読みを打ち切っていたのですが、そこで▲1二歩がありました。

ただし▲1二歩と打ってもこの時点ではまだ先手の桂損で、飛車と角の交換になれば飛桂と角の交換で先手が駒損で苦しいです。

▲1二歩以下△5六角▲同歩△6五桂▲8八銀△7七歩▲7九金△7二飛▲8三角で、ソフトの評価値+96で互角。

この手順は、△5六角から△6五桂と攻めてきた展開ですが、▲8八銀に△7七歩の叩きにも▲7九金と辛抱して意外と大変なようです。

後手の持ち駒に歩がないので、細かい攻めが効きません。

以下△7二飛に▲8三角ともたれていい勝負のようです。

▲1二歩と打って辛抱するという指し方はなかなか浮かばないですが、香車と桂馬が取れれば先手が駒得になります。

ただしそれまでに後手から決め手級の手があれば先手が悪いですが、ぎりぎり持ちこたえているようです。

このあたりの大局観で将棋の方向性が決まるような局面だったようで、やはり最初の▲1四歩には△同歩で後手がいいようです。

端攻めを手抜いた変化が参考になった1局でした。