先手はどのように打開するか


上図は、相矢倉からの進展で△8二角と6四の角が下がった局面。ソフトの評価値+69で互角。

この形は、先手は3七の銀を活用したいのですが、後手は8二に角がいるので少し使いづらいです。

本譜は、▲4六歩△同歩▲同銀△4五歩▲3七銀△6四歩で、ソフトの評価値-105で互角。

この手順は、4六の地点で歩を交換して▲3七銀とする展開ですが△6四歩が力のある手です。

後手の4五の歩が浮いているので▲4八飛としましたが、△5五歩▲同歩△6五歩で、ソフトの評価値-393で後手有利。

このような展開になると、4八の飛車と6八の角と3七の銀の組み合わせがよくなくて、先手の失敗です。

▲4六歩△同歩▲同銀では▲同角がありました。

以下△6四歩に▲7七桂で、ソフトの評価値+91で互角。

この手順は、▲4六同角とする手で角交換になれば後手も角を打ちこまれる心配をしないといけないので△6四歩と避けますが、そこで▲7七桂と桂馬の交換を先手から狙います。

攻めの桂馬と守りの桂馬を交換するのは、守りの方が損をするのが一般的ですが、8五の桂馬がいつまでも残っていると9筋の端攻めなどがあり神経を使います。

よって先手から交換を目指して先手に桂馬が入れば▲4五桂や▲1六桂が狙いです。

それ以外の指し方では▲4六歩で▲7五歩もあったようです。

▲7五歩△同歩▲同銀△5五歩▲8六歩△7七歩▲7九金で、ソフトの評価値+188で互角。

この手順は、▲7五歩と先手の守りの駒から動く展開で、以下△7七歩には▲7九金と桂馬の交換をせず辛抱して先手指せそうです。

なお、この手順の▲7五同銀で▲8五銀△同歩▲7四桂の筋も気になりますが、以下△7二飛▲8二桂成△同飛でソフトの評価値-57で互角。

この手順は、▲7四桂と打てれば飛車と角の両取りなので気持ちはいいですが、形勢は意外と伸びておらず最終的には角と銀の交換なのでいい勝負のようです。

先手はどのように打開するかが参考になった1局でした。