苦しい局面の粘り方


上図は、後手角交換振り飛車からの進展で3六の馬を△5四馬とした局面。ソフトの評価値-524で後手有利。

この局面は、先手の桂得ですが歩切れで後手の馬が手厚いので後手有利です。

ここからどうやって粘って指すかという感じですが、実戦はうっかりもあって失敗しました。

本譜は、▲4七桂△3八銀▲5五桂△2九銀成▲6三桂成△同馬で、ソフトの評価値-928で後手優勢。

この手順は、▲5五桂は部分的にはありそうな手ですが△3八銀をうっかりしていまして、飛車を逃げれば桂馬が取られるのでやむを得ず▲5五桂としましたが駒損を回復されて先手悪いです。

▲4七桂では▲3四成桂がありました。

▲3四成桂△6五歩▲7七角△7五歩▲8七銀△7六銀で、ソフトの評価値-417で後手有利。

この手順は、▲3四成桂と遊んでいる桂馬を活用するのですが、歩切れを解消する手です。

しかし、後手から△6五歩から△7五歩と位を取られて△7六銀と打たれるのは厳しいです。

対局中はこのような展開ではまずいと思って指せなかったのですが、先手も対応すればいい勝負だったようです。

△7六銀以下▲同銀△同歩▲同金△7五歩▲同金△7四歩▲4三銀で、ソフトの評価値-442で後手有利。

この手順は、後手は先手の守り駒を薄くする指し方で、持ち駒の歩が多いので駒の打ち換えが利きます。

△7四歩に▲7六金なら△7五銀がありますが、△7四歩には▲4三銀で勝負形のようです。

このタイミングでの▲4三銀が見えにくいです。

▲4三銀に△5三馬なら、▲5五角△7三桂▲7六金△7五歩▲7七金引で、ソフトの評価値+72で互角。

この手順は、△5三馬と逃げるのは自然な手ですが、▲5五角と王手で出られるのが大きく△7三桂に▲7六金から▲7七金と引く形になると互角のようです。

▲4三銀に△7五歩なら、▲5四銀成△同金▲4三角で、ソフトの評価値-26で互角。

この手順は、角と金銀の2枚替えで普通は先手がだいぶ損ですが、後手の馬が消えて▲4三角が入れば△5一飛には▲5二歩があるのでいい勝負です。

▲4三銀に△3六馬なら、▲5五角△7三銀▲6四歩△6二金▲5三歩で、ソフトの評価値432で後手有利。

この手順は、△3六馬と遠くに逃げる形で▲5五角に△7三銀と打たれると後手陣は固く先手も苦しいですが、本譜よりははるかによかったです。

苦しい局面の粘り方が参考になった1局でした。