終盤の寄せが見えるか

上図は、矢倉の急戦調からの終盤戦で▲4五歩と桂馬を取った手に△3三玉と引いた局面。ソフトの評価値+1718で先手優勢。

対局中は後手玉の寄せが見えず、次の指し手が全く浮かびませんでした。

攻めがだめなら、3九の銀が飛車取りになっているので受けに回ればいいのではという考えもありますが、このような局面で飛車が逃げるという手はさすがに終盤では指せません。

2八の飛車が取られる前に寄せがないかという局面だと思います。

実戦は△3三玉に▲4四桂△2八銀成で、ソフトの評価値-1271で後手優勢。

この手順の▲4四桂では少し後手玉の寄せが足らないと思っていましたが、他の手が見えていないので仕方ない感じです。

以下△2八銀成に▲3二桂成は△2四玉で、ソフトの評価値-1308で後手優勢。

この形は後手玉が詰まず先手玉は詰めろになっているので、先手が苦しいです。

▲4四桂では▲2五桂がありました。

▲2五桂△2四玉▲1一龍△2八銀成で、ソフトの評価値+99995で先手勝勢。

▲2五桂は対局中に少し見えたのですが△2四玉に▲1一龍が見えていませんでした。

▲1一龍で後手玉はほとんど受けなしです。

なお、この手順でも△2八銀成とされたらぱっと見で後手玉に寄せがないと思っていました。

△2八銀成は次に△4七銀以下先手玉の詰めろですが、この瞬間に後手玉に即詰みがありました。

△2八銀成以下▲1三龍△2五玉▲2六金で、ソフトの評価値+99997で先手勝勢。

この手順は、▲1三龍は自然ですが△2五玉に▲2六金がありました。

▲2六金△同玉▲1六龍まで。

この手順の▲2六金が急所の一手で、▲2六歩は二歩で打ちませんし、▲2六香は△3六玉で後手玉は詰みません。

▲2五桂と打つときに飛車を取られても後手玉が詰めろになっていると読んで指すくらいになればすごいですが、簡単そうで難しいです。

終盤の寄せが見えるかが参考になった1局でした。