上図は、後手三間飛車からの進展で6筋の歩を交換して▲6六角に△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+60で互角。
この形は▲6六角とすることでいつでも▲3三角成の筋があるので少し指しやすいかと思っていましたが、4八の銀の活用がやや遅れています。
戦いが起きたときに4八の銀が残ったままではまずいので形とばかり▲5九銀としました。
本譜は▲5九銀△6三銀引▲6八銀右△7三角▲1七香で、ソフトの評価値+31で互角。

この手順は、4八の銀を▲5九銀から▲6八銀右と引きつけてトーチカの囲いを完成させる展開です。
後手も△7三角としていつでも△3六歩からの決戦を見た手で、先手は▲1七香と先受けした形です。
トーチカの囲いは完成しているのでこの展開もありそうですが、先手から動くのは少し難しそうです。
トーチカの囲いから玉の整備で駒組みを進めることになりそうです。
▲5九銀では▲6五歩がありました。
▲6五歩△7三桂▲5五歩△6三銀引▲5七銀で、ソフトの評価値+45で互角。

この手順は、▲6五歩と位を取る手です。
トーチカは駒組みが低い形なので、位取りとの組み合わせで初めて見ました。
▲6五歩は将来後手から△6五歩と打たれたときに▲5七角とするのが一時的にあまりいい形でないので、それを防ぐ意味です。
後手は6五の歩を目標に△7三桂としますが▲5五歩から▲5七銀と前に駒組みしてどうかという感じです。
トーチカが低い駒組みだけだと覚えていれば、このような展開はあまり浮かびません。
この形なら▲5六銀から▲6七銀とか▲9六歩のような感じです。
▲5七銀に△8二玉なら、▲9六歩△9四歩▲5六銀△2四歩▲同歩△2五歩▲2八飛△3六歩▲同歩△同飛▲6七金で、ソフトの評価値+335で先手有利。
この手順は、5六の銀が浮いているときに後手が2筋を突き捨ててから△3六歩と飛車を捌く形ですが、▲6七金とすると6六の角が3九に利いているので、後手は飛車が成れません。
やはり先手の6六の角は好位置なので、できればこの形で駒組みを進めた方がよさそうです。
6筋の位を取って角を安定させるのが参考になった1局でした。