上図は、後手角交換振り飛車からの進展で9筋を突き捨てて△9五歩と打った局面。ソフトの評価値-21で互角。
後手は9筋から動いてきたのですが、▲9五同香とするのは△8四角が両取りになるので、先手がまずそうです。
よって先手は別のところに手を作る形ですが、ゆっくりしていると△9四飛から△9六歩と伸ばされてきます。
よって実戦では1筋から動きました.
△9五歩以下▲1四歩△同歩▲1二歩△同香▲2一角△1三香▲1二角成△3一角で、ソフトの評価値-114で互角。

この手順は、1筋を突き捨ててから▲1二歩として以下馬を作る展開で、後手も香車を守るために△3一角と打ちました。
これは、香車を守るために後手に自陣角を打たせてまずまずかと思っていましたが、評価値を見るとやや先手が無理っぽい感じがします。
先手の馬の働きがいまひとつからだと思います。
▲1四歩では▲9三歩成がありました。
▲9三歩成△同香▲5八玉△9六歩▲9八歩で、ソフトの評価値-110で互角。

この手順は、▲9三歩成と後手の陣形を崩してから▲5八玉と中央に玉を寄せます。
△9六歩には形は悪いのですが▲9八歩として辛抱します。
昔の将棋の感覚だと、2段目に歩を打って受ける形はあまりよくないと思っていましたが、ソフトで検証すると2段目に歩を打って受けるのは結構多い感じがします。
2段目に歩を打つと、以後その筋で歩を使うのは2歩になる可能性が高くなります。
また、ただ受けただけというので、進展性が少ないという感じがしていました。
2段目に歩を打って受けるのは悪い形だから最初からその展開は考えないというより、最悪は2段目に歩を打って受ける展開で勝負するというというように考えを変えた方がいいかもしれません。
本局の場合は歩を打って受けることで、持ち駒に角があるのでチャンスを待つということだと思います。
2段目に歩を打って受けるのが参考になった1局でした。