思ったほどよくない局面


上図は、横歩取り青野流からの進展で△5二玉と4二の玉が寄った局面。ソフトの評価値-139で互角。

対局中は、先手の飛車がやや窮屈ですが1歩得で比較的バランスのいい形なので少し指しやすいかと思っていましたが、評価値は思ったよりよくなかったです。

歩越し飛車は歩が使いづらい形でやや単調な指し手になりやすいので、評価値がよくないのかもしれません。

本譜は▲3五歩△2四歩で、ソフトの評価値-193で互角。

対局中は、▲3五歩は飛車の横利きが通って△3五同銀なら▲3三歩と叩いて△同桂なら▲3四歩、△同金なら▲2二角があるので△3五同銀とできずに先手が指しやすいかと思っていましたが、△2四歩とじっと受けられると思ったほど評価値が伸びていません。

このあたりは形勢判断があまり正確にできていないようで、局面を過大評価ししていた感じでした。

△2四歩は▲2五桂を跳ねる手を防いでいるのと、▲2六飛と回れば△3五銀があります。

▲3五歩では▲9六歩がありました。

▲9六歩△7三桂▲7七銀で、ソフトの評価値-268で互角。

この手順は、▲9六歩から▲7七銀と左側の駒組みをする手で、8八に銀が残る形より▲7七銀の方が上部には働きがいいです。

ただ評価値的には互角の範疇ですが、あまり伸びないようで、実戦の評価値より少し悪いです。

このあたりの評価値の感覚はよく分かりませんが、中段飛車に対する後手の4四の銀が、先手の飛車の動きをけん制しているので大きいかもしれません。

また、先手の飛車は横にしか使えない形で、後手の飛車との働きで比較すると後手がいいと思われます。

このような局面は、先手はやや指しにくい互角が精いっぱいという感じかもしれません。

思ったほどよくない局面だったのが参考になった1局でした。