6筋の位を取るのが急所

上図は、後手三間飛車に先手トーチカから銀冠に組んでからの進展で、▲8四歩と歩を取った手に△同銀とした局面。ソフトの評価値+332で先手有利。

この局面は、後手の8四の銀の位置があまりよくなく、またいつでも▲3三角成があり後手の飛車が使いづらいので、少し先手が指しやすいと思っていました。

ただし、ここからの数手はあまりよくなかったようです。

本譜は、▲8六歩△8三歩▲1五歩△6五歩▲5七角で、ソフトの評価値+135で互角。

この手順は、△8四銀と後手の銀の形を少し崩したことに満足して▲8六歩と打ちました。

▲8六歩では▲8五歩も指したかったですが、8六の地点に空間があくといつでも後手から△8六歩とされるのが気になります。

▲1五歩は手待ちみたいな手ですが、△6五歩と位と取られて▲5七角と引く展開です。

この何気に△6五歩と打たれて▲5七角と引いた展開が、だいぶ先手が損をしている感じです。

好位置の6六の角が▲5七角とすることで、角の働きが少し弱くなったのが大きいと思います。

この△6五歩はこの時点では直接的にあまり響かない感じですが、終盤になると△6六桂などがあるので後から効いてきます。

▲8六歩では▲6五歩がありました。ソフトの評価値+304で先手有利。

この手は6五の位を取る手で、ここに位が取れれば6六の角が安定します。

▲6五歩に△8五歩なら、▲6七銀△8二玉▲6八金上△6三金直▲8六歩△同歩▲同銀△8三歩▲8五歩△9三銀で、ソフトの評価値+610で先手有利。

この手順は、後手も△8五歩と位を取る手ですがやや無理なようで、先手は玉の整備から▲8六歩と位を逆襲して逆に▲8五歩と位を取って△9三銀とさせれば先手指せそうです。

△9三銀とさせれば後手の守りが弱くなるので、先手は▲7五歩と玉頭戦にすれば指せそうです。

6筋の位を取るのが急所なのが参考になった1局でした。